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映画ゆとりですがなにかの感想(と、無職のススメ)
見てきた。
もちろん、面白かった。
というか見る前から面白いことは知っていた。
宮藤官九郎なんだから。
でもやっぱり、期待以上に面白かった。
クドカンって天才だ。
クドカンは、社会と人間がおもしろくてしょうがないんだな、というのがおれの全体的な感想だ。
現実の、具体的な、どうしようもない社会や人間と丁寧に対峙する。逃げない。
そして、そんな等身大の、ありのままの社会や人間を深く愛してる。
クドカンは、面白くて変な人を尾行して作品づくりにも活かしているという話がウィキペディアに書いてあったけど、
たぶんそれがクドカンという人の本質なんだと思う。
ライブ配信とか、リモートワークとか、コンプライアンスとか、韓国文化とか、今回も相変わらず時事ネタてんこ盛りでお送りしてたけど、
クドカンはそういう世の中とか現代人のこととかが、ほんとに大好きなんじゃないかなと思う。
過去を過剰に賛美するでもなく、未来に希望を見出すでもなく、ずっと、いまここの人間を描いてる。
それが、かっこいい。
おれもクドカンみたいになりたいと思った。
ていうか、あんなにもクドカンのことすきだったのに、忙しくてそのことを忘れていた。
無職になると、ほんとうの自分がわかる気がする。
暇になって、誰かに命令されるでもなく、自分で勝手にやること。
ベッドでショート動画を見る以上に、自分の意志で、やりたいこと。
それがその人の本質なんだと思う。
無職になっても思わずやっちゃうこと。
おれにとってはそのうちの一つが「クドカンの作品を見る」なんだなと、ゆとりですがなにかの過去作を見漁りながら気づく。
そうか、忙しくて、ずっと忘れてたけど、おれ、これ大好きやん!って
無職も悪いことばかりじゃないよね。
てか、無職、おすすめです。ほんとに。自分がみつかります。知らんけど