NPO法人結び手
研究調査事業の結果公表関連記事です。
インタビューシリーズの記事です。
こんにちは、結び手インターン生の別府美都です。Note初登場になります。私は2023年9月から2月まで結び手のインターンとして活動していました。 今回は、私がインド・タミルナド州の貧困農村で(時に村に住み込みながら)行った女子の大学進学に関するフィールドリサーチの結果と考察を紹介させていただきます。 私のインターンシップの集大成ともいえるこの調査は、私がこの五か月間深く関わった自然が美しい素敵な農村で行われたものです。文章は長くなりますが、是非最後まで目を通してください。
本年もありがとうございました。 この度2023年の活動報告書をこちらにて共有します。 本年も「外部環境が原因で努力できない人をゼロにする」ための活動を展開してきました。 本報告書にはこのような状況で生活する人のための活動に加え、以下2点の活動も掲載しています。 1,現場で活動するNGOという 「外部環境が原因で努力できない人をゼロにしたいけど情報・ノウハウ・資金・人脈などが足りずにできない人をゼロにする」 ことに繋がる活動の報告を 2,私たちの活動や上記のNGO
今さらな話をします。が、やはりこれが今なお続く負の連鎖の一因であることも事実なので、何となく耳にしたことのあるカースト制度についてご紹介します。 中学校や高校のときに、社会科系の教科で一度は通った方がほとんどだと思いますが、多くの場合「インドの身分制度」ということくらいで、それ以上のことはあまり知らない方が多いのではないでしょうか。何なら実はカーストという呼称さえも厳密に異なったものがあることも知られていないかも知れません。ここを2歩、3歩踏み込むと現代の課題と紐づけること
LGBT法案が通され、その是非はあるものの性の線引きやあり方が再考される昨今、とりわけ男女の平等などは日本においても注目されることが多くあります。 そうは言っても、本質的な議論というよりは半ばパフォーマンスのようなことも多く、「女性管理職の割合」がどうだとか、「女性議員の割合」がどうだとか、そんなことから定義することに何か意味があるのだろうか?と問いたくなることは多々あります。 そもそも、たまたま性染色体のXだのYだののまさにガチャによって決まるだけの違いであって、上も下
ある意味このテーマを書いている時が一番と言っていいくらい、胸糞悪い気分にさせてくれます。日本でも、インドでも、世界中で起こる様々な犯罪にはこの類のものがあります。ものによっては犯罪とすらされていない国もあるくらいです。 実に多くの子どもが被害に遭い、実に多くの子どもが騙され、実に多くの子どもが傷つけられ、実に多くの子どもが命を失い、そうした現実には目もくれず、一部の悪い大人たちがこの社会を生きています。 自己責任論はどこまで認めるべきか? 少し角度を変えた話になりますが
ノートを買うお金がないから、中古のノートを集めて白紙ページを貼り合わせて作ったノートで勉強する。 そんな環境の中で努力をし続け、現在はインド最難関の大学であるインド工科大学(IIT)に通いながら貧しい子どもたちのために活動するという一面ももつSumit Kumar Ray(スミット・クマール・レイ)さんにインタビューを行いました。 IITに通い、将来は華々しいキャリアが待っている。そんな彼がどうして忙しい日々の学習と並行して貧しい子どもたちのために活動するのか。その原動力
今回、2021年にインド現地で実施したサーベイの結果をご紹介します。何についてかというと、かなりリアルなおサイフ事情と職業感についてであり、その一部を抜粋して公開します。 実施において、以下の条件で実施しております。 なお、現時点で回答に対しての追加質問や調査はしておらず、疑問が残る点はどうかご了承ください。 ビハール州ガヤ、カルナタカ州バンガロール の2拠点で実施 49名(有効回答47名)に対して対象はランダムに直接的な聞き取り調査を実施 収入と支出の概要は? そ
10月よりビハール州にて配布を開始した、子ども新聞プロジェクト。今回は本プロジェクトの目的や、背景、実際の子ども達の反応について紹介いたします。 リテラシーの向上と外部情報へのアクセス増加 インターネットに様々な情報があふれる現代では、スマートフォンを持ち、インターネットにアクセスでき、文字を読むことができる場合、瞬時に情報にアクセスすることができます。しかし、結び手が活動を行う、インドの貧困地域に暮らす人々はリテラシーの低さやアクセスの制限などの理由から、教材や情報への
「教育格差が課題だ」「教育格差はなくさなければならない」「今、教育格差が深刻化している」 どれもキャッチーで、ごもっともに思えます。もちろん、細かいツッコミを除けば、疑いようなくごもっともです。ところで、「教育格差」という言葉を調べてみると、以下のように説明があります。 ただし、この言葉を真正面から受け止めることが必ずしも良しとも言えないと思います。ここでいう格差は経済的•地理的•制度的格差であり、より狭義にはボトムに焦点を当てた話だと思います。また、限定的には機会的観点
これまでインドの教育が…といった話をしてきましたが、多くの方がそもそもインドの公教育、はたまた就学前の制度や環境全般についてはご存知ないかと思います。 以前簡単に一例として、日本の義務教育との違いに触れましたが、だいたい中学卒業くらいまでが義務教育というのがインドです。あくまで一つの州の例でもあり、またこれは所得層によって異なります。 大まかな構造を捉えるためにも、どういう制度下で実態がどうなっているかについて記していきます。 就学前〜大学卒業までの流れ 義務教育は、
インドを軸にした話をさせていただくことが多いので、まさかインド映画じゃないの?いや、むしろ、どうせインド映画でしょ?と思う方もいらっしゃるかも知れません。全くその通りです。 インド映画って…なんかとりあえず大勢で歌って踊るだけのよく分からないやつじゃないの?と勘繰る方もいらっしゃるかも知れません。全く、いや、ここに関しては部分的にその通りです。ただそんなことはほんの一部分なので、ご愛嬌くらいに捉えていただければ幸いです。 本国インドでは2019年に、そして、日本においても
これまで記してきたように、教育の機会を与え、選択肢を増やす試みをすることや生活の支援をするだけではなかなかこの複雑深刻な課題の解決はできません。 まとめると、この世に生まれてから大人になるまでには100にも1000にもなる課題にぶち当たるわけで、これは何も一部の貧困層にのみ訪れることではなく、例えば世帯年収が2000万あってワインを飲みながら将来の選択肢を考える家庭にも訪れ得るものなのです。ごくごく普通と言える、もしくは平均よりも質の高い教育を提供できる家庭にあったとしても
学校に行くまでにも様々な障壁があることを前回記しましたが、それはまた学校に行き始めてからも同様です。また、この課題はいわゆる教育の在り方や実態、そして時には国家としての思想や指針とも深く関わってくるが故に、とことん多様化してきます。 それぞれの詳しい話はまた追ってしたいと思いますが、大まかな課題にどういったものがあるか、日本とインドそれぞれを比較しながら見ていきたいと思います。 日本の教育課題は、分類が難しい 前提として、日本の(世界の)教育課題は挙げ出すとキリが無いで
結び手は“ここに産まれたから“という人生の諦めを排除することがミッションです。そんな中で、日々教育の機会を提供したり、生活の支援をしています。 実に多くの、世界中の、民間企業やNPOなどがこうした課題に様々な角度から解決に向けてアプローチしています。なぜか? 言うまでもなく、「教育が一人一人の生きるために、幸福のために、また地域や社会と様々なコミュニティを創っていき発展させていく上でも必要不可欠なものであるから」という見方もあれば、「どんなにやっても課題が山積みだから」と
我々は日々、現地での様々な支援を通じてミッションの達成に向け活動しています。そんな活動の対象になるのが貧困層と呼ばれる人たちです。 ただ、貧困層という呼称はわりと抽象的で、なかなかその実態については知られていないことも多いです。よくよく、貧困は連鎖が起こると言われていますが、その連鎖が起こる理由は根本の課題みたいなものも同様で、これらを少し個人的な思想も含めてご紹介したいと思います。 貧困の定義とは? 一般的に、貧困というと絶対的貧困と相対的貧困という言葉で分類されます
こんにちは!結び手事務局です。 今回は、バースデードネーションの実施に当たり、当法人の代表を務める福岡について、事務局の客観的な意見を独断と偏見を交えながらご紹介していきます!結び手って何してるの?というほかに、果たして彼がどういう人間なのか?を知っていただくためにもぜひご覧ください。 代表 福岡洸太郎とは? NPO法人結び手、Musubi-Te Foundation(インド現地法人)の代表理事として従事。人生の唯一かつ最大の目的である「外部環境が原因で努力できない人を無