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本読むの、止めてみました。

本を読む人と読まない人の
脳の違いに関心をもったことありませんか?

本を読んでいなかった人が読むようになった!
世界が変わった!
というのはよく聞く話。

逆に、
本を読んでた人が本断ちした!
世界が変わった!
というのは聞きませんよね。

私、それすごい気になっていたんですよ。

幼少期から本が大好きで
姉と公文に行っても勉強せずに廊下の本棚の前でずっと読み漁り
学校の図書館や親の本棚に並べられている本は制覇する感覚で借りていき
ついには読むだけでは物足りなくなって
小学生にあがった頃から自分でも本を書き始めるというほど本の世界の虜でした。

中学生で思春期真っ只中
“ 本を読み漁る ”行為が恥ずかしくなり
目の前にあれば読むけど積極的には読みませんよスタイルへ変更。

高校生で世の中に疑問や怒りを感じるお年頃
“ 本は読まなくちゃいけないもの ”という風潮に抗いたい気持ちが芽生えてきました。

『大学受験が終わったら、一旦
“ 読まざるをえない環境 ”から抜け出せる!
それを機に、本断ちをしてやる!』

謎に燃えていました。

いまは落ち着きましたが、20代までは
『人生は一度きり!自分を実験台に、いろんな疑問に体当たりする人生でありたい!』と
メラメラ燃えていたんです。笑

だって、将来自分の子供に疑問を投げかけられたとき、うわべだけの回答をしたら見透かされそうで怖いじゃないですか。薄いな〜って。

子供って正直だから、
この大人の言うことはつまらないな〜
と一度思ったらリスペクトの気持ちがいっきに萎えちゃうと思うんですよ。
実際私がそうでした。笑

逆に、いろんな経験をしてる大人や
他の大人と違う視点で話をしてくれる大人(世界観が広い大人)は、
面白いな〜!かっこいいな〜!
もっとこの人と話したいな〜!
とワクワクしたのを覚えています。

私もそんな大人でありたい。

いろんな経験をしていて
いろんな人と交流関係があって
いろんな視点で物事をみれて

投げかけた疑問にも
きっとこの人なりに考え抜いたんだろうな〜
と感じる深い思考で答えてくれる。

あ!そういう考え方もあるんだ!
とトキメキを感じさせてくれる。

そんな大人になりたかったから、
『周りがこう言っているから〜』とか
『“ 常識的 ”にこうでしょ〜』というような事にも自分なりの答えをもっていたくて全力でぶつかっていきました。

とことん固定概念を壊しにいく姿勢で
疑問に思ったことには挑戦していきました。

女だから〜男だから〜
という考え方に疑問をもったので、
体育会系男子のイメージが強い人力車のアルバイトにも挑戦しました。
“ 女だからできない ”ってことはない!と
体当たりで証明したかったんです。

華がある職が向いているよね〜
と容姿や雰囲気で判断されることに疑問をもてば、泥臭い営業の仕事にも挑戦しました。
自分でも向いてなさそうだな〜とわかる業務内容でしたが、
“ 不向きそう ”でもできないことはない !と
体当たりで証明したかったんです。

そんな具合で、やるからには大胆にいこうぜ!精神の私なので本断ちも思いっきりしました。

いままであんなに身近にあった本。
いままであんなに当たり前だった感覚。

少しずつ、パズルが欠けていくような感覚で
当たり前にできていたことができなくなっていった
んです。

言葉がうまくでてこない
漢字がすぐにでてこない
イメージがうまくできない
どっぷり世界観に浸れない
日常の風景にロマンをのせられない

なんていうんでしょう。
言葉にするのが難しいんですが、
脳の動きがスムーズじゃなくなっていくような
不思議な感覚です。

いままで、すぐに反応できていたことができなくなっていくむず痒さ。

頭の中の容量にいっきに空きができた!みたいな空っぽ感に、だんだん怖くなっていきました。

もともと勉強は好きではなかったのですが
(これも“ やらされてる感 ”に疑問をもったため)
なんとなく頭は悪くはないという自負があったんです。その自信が崩れていく感じ。

また、体当たりだったからこそ
一度失ってしまった感覚を取り戻すのって
とてつもなく難しいこと
だと気づけたんです。

全力でやったから引き返せない領域までいってしまったんです。

そんな気づきをえたときには、
本を読むことが難しく感じるまでになってしまっていて、
習慣の重大さを身をもって感じました。

いまでも、昔読んでいたように
没頭して読むことはできません。

集中力が続かないので、
1日で読み切るってこともできません。

そんな私も母になり、
子供にはやっぱり本好きになってほしいと
切実に思います。
世界が全く違ってくるから。

子供に好きになってもらいたいなら
まずは自分が楽しんでいないとなー
と、ソワソワし始めています。

昔よく姉と区の図書館に自転車で駆け込んで
その時間が楽しかったなー
と思い出し、コロナがおさまったら娘と図書館通いを習慣にしてみようかなと目論んでいます。

本がたくさんある場所を楽しんでほしい!

けど、いろんな人が触っている本は
やっぱりコロナ禍では怖いんでね。

あと、電子書籍ってどうなんだろう?と
以前から気になっています。

特に子育てという現場において
本の良さが削られて伝わらないか心配。
親が電子書籍だと、本読んでるいるのも
わかりづらいんじゃないかなとも懸念。

でも頭でゴダゴダ考えていても何も始まらないので、とりあえずいまは電子書籍・紙の本関係なく読む量を増やしていこうと思います。

子供にとって、
“ 気づいたらいつも親が本を読んでる ”
という環境づくりに挑戦だー。

#いま私にできること

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