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東京ヤクルトスワローズ観戦エッセイ

ヤクルトが勝った日も、負けた日も、打った日も、打たれた日も、ノーノーの日も、(ほぼ)毎試合、観戦エッセイをアップします。勝った日は喜びを倍にし、負けた日は悲しみを半分…いや8割……
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#山田哲人

【5/30ロッテ戦△】うまくいくときは謙虚に、うまくいかないときは必要以上に悲観的にならないように

山田哲人のホームランを見るたびに、ああ生きててよかった。と、大げさでなく思う。

【オフシーズン観戦エッセイ】山田哲人さんのキャプテンマーク。

(サムネイルは、久々に昔の写真を見返していたら出てきた、小1の息子がキティちゃんのペンでスコアブックを真剣に書く図。) かわいい。 とても、かわいい。 なんでも、我らが山田哲人がデザインしたキャプテンマークだという。いやまあ、手に筆を持ち一から描いたわけではなかろうが、少なくとも「これがいい」と自ら選んだデザインである。「つばくろうがいい」と言ったのだ、我らがキャプテン、山田哲人は。つばくろうを腕に抱きたいと考えた山田哲人を考えると、とりあえずのところ、一人でにやけてし

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【10/14最終戦・阪神戦◯】山田哲人というキャプテン

山田哲人という人がいる。 ご存知でしょうか。華々しい成績を持ち、年になんおくえんというお金を稼ぎ、でもなんだかちょっと頼りなさそうでほっとけなくて私服のセンスが絶妙で、でもやっぱりものすごくかっこいい、ヤクルトスワローズのキャプテンです。 ◇ 昨日までよく晴れていたのがうそのように、神宮は雨模様だった。 追加試合となった最終戦のこの日、学校帰りの息子と神宮で待ち合わせをし、久々にむすめと息子と三人で観戦した。元々予定されていた最終戦は予定が合わなくていけなかったけれど

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【6/28巨人戦◯】どんな時も夢へと続く、てっぱちの1本を子どもたちと見続けている

地方球場の試合というのは、とても良い。いや、なぜかひどく負ける試合をよく目にしている気がするけれどもそれはさておき(いや置いている場合ではないけども)、寝転んでビールを飲めそうな芝生の外野席とか、特にどこのチームのファンというわけでもなさそうな野球少年たちがとにかく本物のプロの選手達にテンション上がっている様子とか、そういうのを画面越しに見ているだけでもこちらまで楽しくなってくる。 でもその年に一度ほどしかない試合も、中止になる可能性だってある。前日の秋田の試合は、残念なが

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てっぱちが助けてと言えるキャプテンであること、そしてヤクルトが助けてと言えるチームであること

優勝を決めたあの日、私はバックネット裏から、バックスクリーンに映し出されたてっぱちが泣き崩れそうになっているのを見て、また泣いた。でもその時点では私はまだ、てっぱちが本当に抱えていたものを知らなかった。どれほどの思いで今年、そこに立ち続けていたのか、まだ知らなかった。 翌日、むねちゃんの手記を読んだ。そこには、こう書かれていた。 てっぱちが本当に抱えていたもの。そのしんどさ、苦しさ、重たさ。それは、私の想像以上だった。でもその上でてっぱちが持った本物の、勇気と強さを私は、

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【10/25日シリ・オリックス戦○】とてもとてもかっこいい、私たちのキャプテンだ

「まあでも、てっちゃんはそのうちいいところで3ラン打つから。」と、神宮での2戦のあいだ、私は言い続けた。どんなに調子が悪くても、ファンを心配させても、それでもなぜかここぞで3ランを放つ、それが、我らが山田哲人なのだ。 「1番てっぱち!!!」と、私は夜ごはんの西京焼きをグリルに入れながら叫ぶ。今日も朝からバタバタ過ごしていたら、あっというまに夕飯の時間である。打順変えるかな、とは思っていたけれど、こういう時に悩めるキャプテンを1番に持ってくる。高津さんのそういうところが大好き

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【8/21中日戦●】それでも集中力を切らさなかったことと、夜空ノムコウ

あの16連敗のとき、何が一番辛かったんだろうと、思い返してみる。 日に日に増えていくマスコミの数、やけに盛り上がるスポーツニュース、いろんな人が「何連敗まで伸ばすのか」とお祭り騒ぎ的に注目することがちょっとつらい、ということもあった。いや、今振り返ってみればあれはもはやおまつりみたいなもんだったわけだけれど、渦中にいるときはもちろん、そんなふうには思えない。 「なんでわざわざそんな弱いチームのファンになったの…?」と真顔で聞かれた時の答えがまったく思い浮かばない、という辛

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【6/11ソフトバンク戦○】ハグしたてっぱちの、その笑顔

村上くんがチームに来るまで、4,5年ほど前、てっぱちは一人でその重責をになっているように見えることがあった。その時チームで一番若い野手だったのに、それでもあまりに重い責任とプレッシャーが、その背番号1にのしかかっているように見えた。 てっぱちはまだ、25歳とかそれくらいだった。25歳なんて大卒で言えば3年目くらい、まだまだ若者だ。25歳の青年には、もっとのびのびプレーさせてあげたい、私は試合を見ながら何度も思った。でもその頃のヤクルトはほんとうになかなか勝てなくて、てっぱち

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【5/19阪神戦◯20横浜戦●】ゆっくりあせらずなにごとも。

5/19阪神戦◯ 私の中の「野球関連のできることならやりたくない仕事ランキング」に、「味方投手ノーノー達成直前の守備固めの内野手」というのがありましたが、本日「えもやんが解説の日の実況アナウンサー」というのが加わった。 あっちにもこっちにもときには飛び火してなぜかラミレスにまで辛辣なコメントを残すえもやんに、実況アナウンサーは必死についていきながらもしばし黙り込んでいた。テレビのこちら側で聞いている分には「なるほど今度はそう来たか」となかなか興味深いわけだけれど、現場で相

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それは山田哲人の夢を応援できる場所、なのかもしれない

「てっぱち今、どんな気持ちなんだろう…自分に打席が回ってくるなって思ってるのか、よし自分に回ってこいって思ってるのか、どっちなんだろう。」 そわそわした様子で、息子が言う。ネクストバッターズサークルでは、なんだかいつもよりも精悍な顔つきのてっぱちが、グラウンドをじっと見つめながら、バットを振っていた。 2-2で迎えた8回裏、2死1,2塁で打席には甲斐が立つ。ここで甲斐が出塁すれば、大きなチャンスでてっぱちに打席が回ってくるのだ。 「どちらにしても満塁でてっぱちとか…ママ

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【4/14(水)横浜戦◯】てっぱちがいるヤクルトを、応援できること

えらいなあと思うのは、金久保くんが2回も同じような形で勝ち投手の権利がするりとこぼれ落ちていったのに、それでも今日もいつもと同じように、安定した投球をみせてくれたところだ。 怒りもせず拗ねもせず逃げもせず。私ならすっかり心が折れてしまうと思うのに。 それを見ていた先輩たちは、今日こそはみんなで踏ん張った。塩見は2ランを打ち、そして我らがてっぱちキャップは12球をねばった上でホームランを打った。 12球も粘ったら、粘り勝ちでそこは四球を選ぶのかなと思いきや、そんな甘いもん

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