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マッシュの思考

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2024年7月の記事一覧

嬉しい夢みたいな、でもそれはいつか終わると分かっているような。

そんな夜だった。とにかく良い時間を過ごした。楽しいものだから調子に乗って迷惑をかけたかもしれない。帰ってあの時の言葉がどうだとか、あの時の態度がどうだとか後悔する癖が鬱陶しい。

いつぶりだろうと思うような朝帰りをして、カーテンを閉め、服を脱ぎかけのまま寝ていた。気持ち悪さで何回か意識が戻ってきて、このまま目が覚めないこともあるのかななんてうっすら考えたけれど、構わず寝た。

夕方に起きて、恥を思

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それでも満たされない、ずっと空回りの滑車の中みたい。

たかがひとつの文章で一喜一憂してしまう。いつからこんなに軽くなってしまったのだろう。まるで有頂天のような気分になって、この世の全てが上手くいくと錯覚してしまう。それからやっぱり何もなかったと実感すれば、まるで地の底まで叩き落とされたように沈んでしまえる。

思い切ったのにうまくいかないともう何も進められなくなる。面白いことになったぞ、なんて笑ってられるのは誰かいるときだけだ。本当にひとりになったと

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世界は今日も悪くなってるの。

もう朝に起きられない。暑すぎる。眩しすぎる。昼が過ぎて、ラジオを聞いて夕方になった。

もう答えも予想できるようになってきた。知らなかったことを知り、わずかに増えた知識が繋がっていくのが嬉しい。でもまだまだ一部でしかない。自分で同じ思考回路を構築できるほどの知識とアイデアが欲しい。

全ては真似から始まるんだ。好きなものには貪欲でありたいし、惹かれるものには素直に従いたい。その中でまた新たな発見が

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もう終わりかもな、なんて思ってばかりだ。

自分は最後の2択をいつも外す。それが今に繋がっているとしたらこれまで全て間違えてきたんじゃないかなんて思う。

今日もその指摘をされて、別に自分がもう一度やり直せば終わることなんだけど、ああまたかと思った。じゃあこれも駄目だろうな。まだまだ入り口の入り口なのに人と話すとなればやっぱり緊張して、予定を立てるのを渋ってしまう。

もうここまでくれば拒絶されることを望んでいるのかもしれない。組織に弾かれ

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今はそれだけでいい、他のことがどうでも良くなるくらい。

昨夜レコードを買った。行こうかと思っていたライブと、買うか悩んでいたCDを我慢してレコードを買ったんだ。もしくは数本分のお酒か、遊びを一度断る分の価値をその一枚に賭けた。まだ予約だけど届くのが楽しみだ。

レコードなんてあまり買わない。一度しか買ったことがない。つまり今回が二度目で、今部屋にある3枚も4回くらいしか聞いていない。最後のは都合良く合わせただけだけど本当にその程度の距離感でしかない。

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声の下、漏れなく朧げになってしまう。

昨日ちらつかせた通り、会員登録を済ませて申し込みまで済ませてやった。

それが昨日のことで、それからずっとラジオを聞いて、文章を読んでいる。こうも飽きないものかと思うけれど、飽きる怖さも同時に感じていて、それに追いつかれないように没頭で逃げているだけだ。

自分もそんな風に誰かを夢中にさせてみたい。

趣味のなだらかな変化にしたがって、この部屋も色や形を変えていくだろうか。

昨日は友人からの誘い

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風に吹かれて遠くへ、もっと遠くへ。

朝早めに起きて着替えて部屋を出た。ご飯を食べに連れていってもらった。

昨日と同じような日だったけれど、こんな日がずっと続けばいいと思うような日だった。この数週間、こんな日だけで終わればいいと思うような日だった。

それも明日には終わる。現実か幻かどちらか分からない日々に飛ばされる。飛ばされると言っても自分で選んである生活が流れる。

全ての輝きを羨んで、全てこの手の中みたいな顔をしていたい。やり

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さっき拭いたはずの汗が、もう流れていく。

部屋の掃除をした。布団のシーツを洗ったし、トイレ掃除もした。ついでに洗った服をちゃんと干したし、支度もほとんど済ませた。

とてもいい調子だった。それなのに朝方になって良くないことが起きた。起きたというか、もう起きていた悪いことに気づいた。

そのときで良かったと思えるかどうかはこの行き先次第だけど、そもそもが良くない。いい気持ちはどうしてこうも簡単に折れてしまうんだろう。神様に慈悲はないのかな。

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全てゼロになったら、本当に気持ちいいだろうか。

今日は昼前に起きた。寝る前に降っていた雨はまだ続いていた。

遠くで誰かが濡れているし、もっと遠くでは雨など忘れた子供が走り回っているだろう。この部屋からは見えないけれど、きっと確かで間違いのないことだ。でも確かめようもないし、どこまでも不確定なことだ。

好きな曲のイントロが弾けた。好きな絵を見た。良い報せに手放しで喜んだ。好きだった人のことが今も好きなのか分からないと思ったり、それが分かったと

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