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猿若祭二月大歌舞伎「文七元結」
あっという間に二月もあと少しです。
今月の観劇ラストは「文七元結」でした。友人と仕事帰りに前楽の一幕見席へ。
勘九郎さんの長男、勘太郎くんがお久役を演じるのを観たかったからです。私の姪と同じ14歳。舞台に立つ勘太郎くんを時々観てきました。
歌舞伎や大衆演劇など、子役時代から舞台を観続け成長を目の当たりにできることは醍醐味の一つだと思う。ファン歴が長い方がたくさんいるのも納得です。
歌舞伎を観始めた頃はそういう方々が羨ましかったです。でも気づいたら、その楽しみが少しわかるようになっていました。澤瀉屋の團子くんも楽しみな一人ですし。
記憶が正しければ「文七元結」を初めて観たのは、勘三郎さん扇雀さんコンビだったと思う。
扇雀さんが勘三郎さんに飛ばされて転がっていたような気がします(笑)もちろんお芝居上です。ものすごく笑ったけど、愛ある喧嘩のシーンがハードでびっくりしました。
このお話は、三遊亭圓朝の創作です。
左官の長兵衛と女房お兼を中心に話が進みます。
外題の元結とは、髷を作る際髪を束ねる紙紐のこと。諸説ありますが、文七は実在する江戸の元結屋。もともと美濃出身(岐阜県)の紙漉き職人で、水に強い紙紐を考案し、江戸で元結のお店を開き人気になったとか。その文七をモデルにしたという説があります。
今回、勘九郎さん七之助さんコンビがすごく楽しかったので、今までの印象が変わりました。
最新の記憶が寺島しのぶさんと獅童さんコンビです。改めてしっくりきたというか。。
お話を聞いてください。
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