見出し画像

とあるお酒のリスタートを

去年の秋、マネージャさんから「村田さん、こんな依頼が来たのですが興味ありますか?」と聞かれた。


とあるお酒のリブランディングである。


私にとってお酒は日常の良き友であり、楽しいをより色濃く縁取る大切なツール。実は学生時代はまるっと4年間、キャンパス付近の呑み屋でアルバイトもしていた。
私にとってお酒は切っても切り離せない、生活の一部だ。

画像1


大好きなことに携わる分、嘘は付けない。一切の妥協も許せないぞ…とメラメラと情熱を燃やしながらスタートしたこの企画。



さて、みなさんこちらのお酒知っていますか?

画像2

この「あわす」の原点。今回、リブランンディングに携わった「すだち酒」である。


「すだち酒」を発売したのは1993年(平成5年) 。東四国国体開催に合わせ、徳島のお土産になるお酒を作ろう!、「女性のためのお酒」を作ろう!と、八代目蔵元が開発した。

徳島県特産のすだち果汁を使い、はちみつや清酒との配合を何度も試行錯誤を重ね、「ほんのりスィート、すっきりヘルシー」というキャッチコピーで発売。女性や若者を中心に愛されるロングセラーで、徳島の乾杯の定番酒となっている。

当時は 夜のポカリスウェット!と話題を呼び人気のお酒に。

素材自体は良い。
ちょっと時代の変化にまったりだっただけで、原石は曇ることなく煌々と輝いている。

画像3


なんだか、デビュー前のアイドルを託された様な面持ちで、私とこの子のレッスンがはじまった。

ラブレターを書くのに、まず思い浮かべなきゃいけないのはその人の顔。
そして何を相手に伝えたいのか?


好きなあの人への贈り物を選ぶとき、何を基準に選びますか?

わたしはその商品についてのストーリー、つくり手の想い、そんな温度が伝わるものが好きだ。今ディレクションをしているidemに関しても、その想いを軸にしてものづくりをしている。


梱包だけ華々しくて、流行に廃れて、空けたらからっぽの贈り物なんて、味気ない。


会議を重ねて、案を練って、改善をして、ついに形になったのがこの"あわす"

画像4


自分を甘やかしたいわたしだけの夜。
好きな人との癒しの時間。
そんなひと時に、ほっと肩の力がぬけるような心地の良いお酒。

画像5



泡とすだちで"あわす"
なにかと調和し合わせる"あわす"
名前にも2つの意味をこめています。

画像6



さて、まずはお召し物。

画像7

淡い色合いに溶けるようにたたずむ女の子。
あわすのひと時に微睡み染まる頬。
爽やかに優しく弾けるすだちの泡。


視覚の第一印象は挨拶。
一目で"あわす"の自己紹介ができるデザインにしました。


既存の良き点は残したまま、フレーバーもリニューアル。

オリジナルよりもアルコール度数を少し下げてよりのみやすく。香りを強くして、よりすだちが弾けて薫るように。

ふわりと香るすだち、口の中で弾ける泡。
ほんのり甘く立ち昇った後、潔くすっきりキレる飲み口は女性はもちろん、男性も楽しんでいただけるフレーバーです。

そして、あわすの特徴は料理ととても相性がいいこと。


画像8

上品で爽やかな余韻は、誰とでも嫌味なく手を取り合う仲介者。これが本当に不思議なくらい軽やかに結んで、味わいを付加してくれるのです。


市場に出回っているサワーの後味は、少しばかり人工的な甘味が口にぺたりの張り付く印象が強かったため、この特徴には私自身驚きました。こだわりの素材は、飲み終わりまでもあなたを心地よくエスコートしてくれるはず。



画像9



素材はこだわった地元徳島のもの。
発売当初から新しく生まれ変わった今日まで、作り手さんのこだわり、徳島にて紡がれた生産の背景、そして国産の質を詰め込んだお酒。


そのためお値段はちょっぴり高いけど、
蔵元さんの想いはそれ以上。
いやむしろ、ギリギリまでコストダウンしていただきました。

画像10

もちろん私が企画に介入したことによっての広告料はコストに入っていません。
この数字は純粋に生産においてかかった原価の価格がベース。素材に嘘がない価格なのです。

画像11


男性も女性も楽しめる
あなたのご褒美酒、何とない晩酌に色を縁取るそんなお供酒です。

すきなご飯にあわす。
友人との会話にあわす。
いつもの日常にあわす。

あなたの日常の隙間に、優しく溶け込んで弾けるように。

画像12


まずは手にとって
そしてあなたの生活にあわせて。




発売は今はオンラインのみ。
ケースの箱まで可愛いですよ…。

画像13


いつか店頭でも並ぶような成長するとうれしいな。



いいなと思ったら応援しよう!

村田倫子
この温かな想いは 大事に大事に受け取ります。