生徒主体のルールメイキングと「平和が一番」
となり町の大槌高校では、
生徒たちが校則を変えた。
高校の魅力化プロジェクトを始めた。
生徒数が減り、町の人口も減り、
このままでは町唯一の高校の存続があやしい。
魅力化せねば、ということで、
行政と地域と学校が連携して、プロジェクトはスタート。
そこでまず「?」となったのが、「整容点検」。
毎月一回、教員から髪型や服装のチェックを受ける。
しかも、体育館で全員集合、整列し、直立不動で。
「これは魅力化と逆行してる」
ということで、この整容点検を見直すことを起点として、
学校のルール、校則を自分たちで変えていこう、
ということになった。
結果、髪型は自由になり、ジャージでの下校はOK、夏のネクタイもしなくてよくなった。
ところが、その後どうなったか。
大槌高校では、改革の動きが止まった。
その理由は、
①「平和が一番」
無理に変えるところを見つけないでもいいんじゃない?
いまのままで十分、という生徒たちの意識。
そしてその背景には、
②熱量のある教員の移動
生徒たちへの伴走者がいなくなってしまった。
大槌高校は2年間の停止状態を経て、
課題が見つかりリスタートした。
被団協がノーベル平和賞を受賞した。
日本は唯一の被爆国で、原爆被害者がいる国だけれど、
「核も戦争もない世界に」
という願いが空振りしている。
いま、日本は戦争してないし世の中乱れてもいないんだから、
このままでいいんじゃない?
という「平和が一番」が蔓延している。