むらさん(村田信之)|ONE KAMAISHI 3万人でひとつのまちに

岩手県釜石市に移住して4年目!長崎県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業、大学院公共経営…

むらさん(村田信之)|ONE KAMAISHI 3万人でひとつのまちに

岩手県釜石市に移住して4年目!長崎県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業、大学院公共経営研究科修了。田原総一朗スタッフ、早稲田大学客員准教授として「たくましい知性を鍛える」(大隈塾)を20年間担当。立教大学兼任講師、京都芸術大学客員教授なども勤めた。現在、釜石市議会議員。

最近の記事

学校にいかない選択をした子どもの可能性を広げるために

新聞の投書欄から、 「『不登校』希望ある別の呼び方を」 という投書が目に飛び込んできた。(朝日新聞2024年11月10日付朝刊) 北海道の44歳の女性。 娘さんはコロナ休校を機に学校に行かなくなった。 中学校の担任の先生が、成績表を持ってきてくれた。 欠席日数は97日。備考欄には「体調不良」と書いてある。 先生から「体調不良、ってことでいいですか?」と尋ねられた。 娘は体調不良ではない。 ピアノのレッスンには行けてるし、読書もする、家の手伝いもする。 ほかの家では

    • 「良いリーダー」とはどんなリーダーか

      良いリーダーとは、どんなリーダーか。 昨日はキャプテンシップ・チャレンジ(大隈塾)だった。 講師は駒井正義さん。 三井物産の副社長を務めた方で、 世間的には知られてないけど、三井物産ではレジェンド的存在。 体験をベースに仕事論やリーダーシップを語って、 大隈塾では超絶人気の講師。 受講生は毎年入れ替わり、本人は歳をとっていく。 ということは、年々受講生たちの仕事環境と駒井さんの体験はかけ離れていくはずだが、 駒井さんは毎年毎回講話の内容をアップデートしているのと、 事務局

      • 認めるけど、許せないことはある

        アメリカの大統領選挙が終わり、 ドナルド・トランプが次の大統領になることになった。 選挙に負けたカマラ・ハリスは、 「結果を受け入れることが民主主義だ」 みたいなことをいった。 それはそうなんだけど、 事実として選挙結果は受け入れるんだけど、 許しがたいことはそのまんま残る。 ドナルド・トランプの暴言、差別発言はたくさんあった。 「女性は男性より劣っている」 「ヒスパニック系はIQが低い」 「環境問題は経済の妨げだ」 「アジア系はウィルスを持ち込んだ」 「LGBTQ+の権

        • 準備をしていないだけで、あとは大丈夫

          特に落ち込んでるわけでもなく、 特に絶望しているわけでもなく、 二日酔いでも風邪引いてもなく、 むしろいつものようにウェルビーイングな状態で、 人生いまが一番楽しい、と思っているけど、 読んでる本で「ああそうか」と膝を叩いたので。 わたしにとっていまのところ、 最後から2番目以外は大丈夫。 『夢をかなえるゾウ 4』 水野敬也 文響社 2020年

        学校にいかない選択をした子どもの可能性を広げるために

          古代の海からの便り

          目の前に牡蠣に、レモンをちょこっとしぼって食べる。 それは2000年前にローマ人が風呂上がりに食べていたのと同じ牡蠣。 古代ローマ人からのメッセージが込められているような、 なんかロマンチックな気分になった。 ヨーロッパヒラガキが三陸山田の海で養殖されている。 世の中にはほとんど流通していない。 「幻の三陸ヒラガキを味わう会」 が釜石のCHEZ MARCOで行われた。 CHEZ MARCOは地元でとれた食材を上手に使って調理するフレンチレストラン。 ときどき「味わう会」を

          父の思いつき

          昨日よく行く居酒屋で、長崎から来たお医者さんに会った。 私も長崎の生まれ育ち。 話をしてたら、先生は青雲高校の出身だった。 私は海星高校。 青雲といえば、私の兄が中学受験に失敗した学校。 それは、父が突然思いついて命じたことだった。 父は定時制の工業高校、母は定時制の商業高校。 子どもに学歴をつけさせたかった、 いい中学行って、いい高校行って、いい大学行って、いい会社に就職。 という昭和な物語だった。 でも思いついた日が悪く、受験まであと幾ばくもない。 兄はがんばった

          独学のススメ

          『独学の技法』という本を読んでいる。 独学=自分一人で学ぶ、ってことが必要だ、と著者の山口周さんはいう。 もちろん、たった一人で本を読んで勉強するのだけが「独学」ではなく、学校に通っても研修に参加してもいい。 要するに、小学校、中学校、高校の12年間、 大学に行く人はプラス4年の16年間以外にも、 自分の意志で学ぶことが必要だ。 なぜなのか。 人生100年時代である。 リンダ・グラットンの『LIFE SHIFT(ライフシフト)』では、 人の寿命は100年になる時代には、

          学び仲間から遊び仲間へ

          土曜日はクルーズディナー、日曜日は歌舞伎を観に行った。 社会人の大隈塾「リーダーシップ・チャレンジ」の2021年度生の同窓会。 修了して毎年旅行に行こうということにしてて、 一昨年は釜石、去年は熊本、そして今年は東京、ということ。 熊本はメンバーに再春館製薬所の人たちがいて、 再春館製薬所の社食でランチして工場見学。 同じくメンバーにサントリーの社員もいるので、 ビール工場も見学した。 今年は旅行じゃなくて2日間遊ぼう、ということで、 初日は東京湾のクルーズディナー、 2

          賢く収縮して「賑やかな過疎」に

          岡山県美咲町は人口およそ13,000人。 「賢く収縮するまちづくり」で、「消滅可能性都市」から脱却した。 ただ収縮するのではなく、賢く収縮する。 ひとつは、複数の施設を統廃合して、充実させる。 町有住宅、保育園、幼稚園、診療所、体育館、プールを解体。 図書館も公民館も保健センターも。 それらは「生涯学習センター」として再編した。 5つの小学校と3つの中学校も統合して2つの「義務教育学校」にした。 6-3制から4-3-2制に変えた。 まちの温泉施設も廃止した。 どれもこ

          地方創生のアップデート「企業城下町100」

          自民党国会議員の木原誠二さんに「企業城下町100」構想を聞いてみた。 木原さんは岸田前首相の側近で、内閣官房副長官を務めた。 「企業城下町100」は全国に新しく企業城下町を100か所つくろう、というプロジェクト。 従来の企業城下町との違いは、 経団連に属するような企業ではなく、 新興の大企業、メガベンチャーみたいな企業が、 オーナーの出身地だとかなんらかのゆかりのある地方都市に根を下ろして、 インフラを整えたり学校や病院をつくったりする。 たとえば、人材派遣のパソナはオ

          地方創生のアップデート「企業城下町100」

          ちゃんと自分のアタマで考えてるか?

          本を読んでいたら 『論語』のあまりにも有名な一節にであった。 「先生はおっしゃいました。学んでも自分アタマで考えなければうわっすべりのまま。一方で、考えるだけで学ばなければ、独善に陥る恐れがある」 という意味。 わたしはそれなりに本を読むし、勉強もするし、講演会や研修に参加する。自分に投資はしているけれども、学んだだけで終わってないか?  学んだその先のことを自分のアタマで考えてるか? 学んたこれと、学んだあれをくっつけて「新しい結合」=イノベーションを起こしているか?

          ちょうどそんな話をしていました

          先日、新人議員の勉強会で「廻船問屋マルワ」の澤田伸洋さんをお招きして、 釜石の漁業について話を聞いた。 澤田さんが東京の大学を卒業して釜石に戻ってきた平成の初めのころ、 釜石湾の定置網は鮭が中心で、 あまりの大漁に1キロ5円とか、 お腹を裂いてイクラだけ取り出して 「ガラは捨てててた」 まるで北海道のクマみたいなことをしてたんだ、と、びっくりした。 (クマがホントいそうするかどうか、なんかのテレビで見たことがあるだけで、未確認) で、今朝の岩手日報を見て2度びっくりした。

          夢をかなえる御朱印

          釜石の日高寺(にっこうじ)で御朱印をいただいた。 その縁で昨日、ご住職の菊池錬城さんといっしょにランチをした。 いろいろお話を伺って、おもしろかった。 錬城さんは子どものころから絵が好きだった、 とは聞いていた。 その「絵」が「マンガ」だったとは。 それで、漫画家かイラストレーターになりたかったんだ。 高校までは可能性を探ったんだけど、 やっぱりお寺の長男、跡継ぎなので諦め、 東京に出て立正大学で学んだ。 しかも、お寺に下宿して、ってのがお坊さんらしい。 そこを卒業し

          めでたいカマコクの入学式

          カマコクの日本語学科の入学式だった。 (釜石市国際外語大学校) ネパールからの留学生、15人。 めでたい。 式辞で武内新也校長は、 「生活環境が激変して、とまどったり驚いたり、 ストレスがかかっていると思う。 そんなときは釜石に来るときの夢とか希望とかを思い出して欲しい」 と。 「その夢と希望の実現のために、全力をあげてサポートします」 いいね〜、サポートしましょう!と思いつつ、 ストレスとかサポートとか、 日本語の文の途中に、英語をカタカナにした単語を差し込むって理解し

          服装で自分の伸びしろを広げる

          昨日は早稲田大学の卒業生の結婚式だった。 大隈塾の学生アシスタントをしてくれていたダイコン。 その当時の大隈塾で学んでいたOGOBたちが大集合。 おめでたい席ということもあって、みんな笑顔。 学生時代からするとちょっと成長したかな。 学生のときからしっかりしていたからか、 あまり変わらない気もするけど、 大学の教員をしていて一番うれしい場面のひとつ。 だけどちょっと、服装が……。 ちゃんとしている場なのに、なんか物足りない。 (だから早稲田だ、っていうこともあるけど) 土

          選挙に行こうよなんてもういわない

          ライターの武田砂鉄さんが、 「そろそろ猫なで声でいうのはやめよう」 といっていた。 この時期、 「あなたは選挙に行きますか?行きませんか?」 というアンケートはよくある。 「行く」という人も「行かない」という人もいて、 だいたい半分ぐらいの人は、選挙に行かない。 「行かない」という回答の理由には、 ・投票したい候補者がいない ・忙しい ・政治に興味がない ・関係ない ・自分の一票では世の中変わらない などがある。 武田砂鉄さんは ・自分の一票では世の中変わらない という