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冷静と情熱のあいだ

ついに、読み終えてしまった。。。
なんとも言えないこの感情はなんだろう。
私は、この本を1ページ、1ページ読み進んでいくのが楽しみだったのに。
その楽しみが奪われたような感じ。寂しい。
とても寂しい。

元々、映画から入った方なのでおおよそのストーリーはこんなもんかなと
思っていたいし、本を読むことが得意としないので
そもそも読み終わるかが心配だった。
でも、そんな心配も必要ないくらい面白かった。

なんだろう、、今は寂しいとしか言いようがない。
順正とあおいがこんなにも恋しい。

また、読み直せばいいやんと思うかもしれないけど
そうじゃないんだよ〜〜
なんか、こう、なんだろう。
順正とあおいという人間、歩んできた人生を知っていくのが楽しかった。
次読んだって、わかってるから、この気持ちって一回きりなわけで・・・
そういう寂しさなんです🥲

阿形順正は、私のすべてだった。
あの瞳も、あの声も、不意に孤独の影がさすあの笑顔も。
もしもどこかで順正が死んだら、私にはきっとそれがわかると思う。
どんなに遠く離れていても。二度と会うことはなくても。

ーあおいー

大学を卒業後、絵画の修復士を志しイタリアのフィレンツェの工房で学んでいた阿形順正(あがたじゅんせい)は、同じフィレンツェに住む芽実(めみ)という日本人の彼女にも慕われ、周りの人々からは一見順調な人生を歩んでいるように見えた。しかし、彼の心の中には常に空虚感があった。香港からの留学生で、日本での学生時代をともに過ごし、深く愛し合いお互いを分かり合えた女性、あおいをいまだ忘れられなかったのだ

冷静と情熱のあいだ


1999年に出版された、辻仁成さんと江國香織さん合作の恋愛小説
『冷静と情熱のあいだ』
同じ時系列に起こる出来事を辻さんが順正目線、江國さんがあおい目線で
描かれています。
2001年には映画化もされました。(映画の感想も書く予定)

順正パートは青い装蹄で「Blu(ブリュ)」

あおいパートは赤装蹄で「Rosso(ロッソ)」

というネーミングが冠され、別々の単行本としてセット発売されました。
当時50万部を超えるベストセラーとなった為、ご存知の方も多いですよね。
ちなみに私は、知りませんでした

そして、順正とあおいの物語が交互で読める
愛蔵版 冷静と情熱のあいだもございます。
私は愛蔵版を愛読しました🥺

感想というか、紹介というか
なんだかよくわからなくてまとまりがないですね、、
あまりにも長く切なく愛おしい時間を過ごしていたので
感想という感想が書けないんですよね。
書いてしまうと、終わってしまう気がして・・・
完全にロスです。
今もこうして、映画サントラを聴きながらnoteを書いてる始末です。

読み終えて、気になることは
今、順正とあおいはどうしているのかということ。
フィレンツェか、ミラノか、もしくは東京で幸せに過ごしているのだろうか。
空白の時間、悲しい過去を乗り越えたくらいの幸せな日々を過ごしていてほしい。
ただ、幸せなことを祈りながら本の背表紙を閉じました。

読み終えた今、ついに読み終わったという冷静と
順正とあおいに愛おしい感情に溢れる情熱のあいだいるのかもしれない。

出会えてよかった。
順正、あおい。感動と幸福をありがとう。
ロスはまだ続きそうだけど(笑)

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