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reiselust
【記事の紹介】いろんな夜の自由律俳句たち。
映画を見て、本を読んで。
なんとなく過ごした一日の終わり。
残っているタスクは、
”ハミガキをして寝る”だけ。
さっき読んだ本の感想を誰かに話したい。けど、誰かと通話するほどでもないな。ん。スマホどこに置いたっけ?んん。探すのめんどいかも。まあいいや。
寝ようかな。
なんにも起こらなかった今日が、
このまま終わってしまうのが、
ちょっと名残惜しいから。
悪あがき。歯ブラシを咥えて玄関を出る。
冬の夜のひんやりした庭で歯を磨く。
空を見上げる。
田舎の冬の空に、くっきりと浮かぶ冬の星座。
きっと、おんなじように見上げていたんだろう。
それぞれが、違う夜に。
縄文人も、現代人も。
違う闇を抱えて。
そんなふうに思ったら、自由律俳句が読みたくなった。
それぞれの場所の、それぞれの思いを。
それぞれの夜の、それぞれの句を。
それぞれの夜に星を見ていた〜オリオン編〜
●一人目
カズタカ さん
オリオン座以外は知らない星
●二人目
コイ☆キーロ さん
背後に 君と オリオン座を 感じながら 去る
●三人目
我那覇孝淳 さん
我が家がめりめり燃えていた夜に見たオリオン座
●四人目
かとうひとし さん
今朝の雪雲去って帰路にオリオン座
●五人目
紅井りんご さん
オリオンのとなりに冬の花火
素敵な夜の、自由律俳句
やばくないすか?
みなさまが詠んだ、それぞれの夜。
広大なWWW(ワールドワイドウェブ)の中の noteの中に 自由律俳句として残された、静かな夜、後ろ髪を引かれる夜、大変な夜を思い出す夜、ひと安心する夜、絵日記に描かれたような無垢な夜。
あほ面でハミガキをする私のもとへ、オリオン座から、時空を超えて、いろんな夜が見えてきました。
違う夜のおんなじ時間を感じると、
なんか。
「明日も、大丈夫。」
そんな気分になりませんか。