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沖縄の海を愛する知人の写真展に行ってきました

12月の土曜日の昼下がり、私は久しぶりに山手線に乗っていました。目的地は鶯谷で知人が開くという写真展。沖縄から来た彼の写真のテーマは海で、夜も外出の予定があるから、ちょうどいい機会だし行ってみようと思いました。

鶯谷から歩くこと数分。ガラス張りの1階にその個展がありました。

外から見るだけでも「青」が見えて、ああ、ここだとすぐにわかりました。入り口にいた方に会釈して中へ。冬でもほんのり日焼けしている、しおんちゅさんが出迎えてくれました。

写真展かと思っていましたが、どうやら飾られているのは写真だけではないみたい。海の周りで拾ったものや、お土産として買ったものもあるようです。自由に触っていいですという、まさかの体験型でした。

しおんちゅさんといえば、と私が勝手に印象づけていた、大きなウミガメが出迎えてくれます。

空港近くの浅い海に住んでいるウミガメさんだそうで、優しい目で見つめられる、とってもいい写真だなあと引き込まれます。シュノーケルで撮っているものが多いそうで、沖縄の海はとても豊かだなあと改めて思いました。

沖縄の海には行ったことがあるし、シュノーケルも体験したことがありました。でも、なんとなく、大きな生き物には海の奥に行かないと会えないと思っているところがあって、だからその大きなウミガメには驚いたのでした。

ブースには椅子が並んでいて、沖縄や海やサンゴに関する本を自由に読めるようになっていました。

私はそれに嬉しくなってしまって、2冊読ませていただきました。個展で、自分のペースで作品やテーマとの距離をとれるって、私には新鮮でした。

そこで驚いたのは、サンゴは植物ではなく動物だということ。なぜかわからないけれど、あのゴツゴツとして動かないものを、木みたいだなあと思っていたんだと思います。

熱い海ではサンゴのご飯を作る藻がいなくなってしまって、サンゴが死んでしまうということも知りました。あの、白く抜け殻のようになってしまったサンゴは、私もテレビなどでみたことがあります。温暖化の影響だと。

そして、ハワイの伝統的なカヌーと航海法を使って世界の海を渡る、ホクレアという本も読みました。海に漠然と抱いていた雄大なイメージ、それから怖さ。そして、その海で繋がっている人々のストーリーは、私が気軽に読み始めたのに反して、壮大なものでした。

海を愛する人は、それを敬い、感謝してやまないのだなあと思います。たまたま手に取った本と、それからしおんちゅさんの写真たちが、それを教えてくれました。

個展は終始人が出入りしていて、海や自然が好きな人たちが集まっているようでした。海に潜ることはほとんどない私でも、次に南の海に行く機会があったら、そこの生き物たちと出会いたいなと思う時間でした。



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mayu
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