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恋愛のあれこれ

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届けたい想いを、なるべく純度の高い言葉で。
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#忘れられない恋物語

失恋ですか、と美容師さんは聞いた

「20cm、切ってください」 鏡に映る自分をまっすぐに見つめて、考えてきた言葉を一息に言い切…

mayu
4年前
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海外旅行への興味は、彼の寝室からはじまった

壁の塗装がはがれて、となりの部屋から光が差し込んでいる。 彼が友人たちとシェアハウスして…

mayu
2か月前
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旅狂いのわたしと、飛行機に乗ったことのない彼と

「趣味は」と聞かれたら、「旅行です」と一瞬で答えられるくらいにはいろんな場所を訪れてきま…

mayu
3か月前
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CHANELのルージュがこの恋愛の歴史になる

二十代の前半。私は初めて自分に彼氏ができたら、CHANELの口紅を買おうと決めていました。なぜ…

mayu
7か月前
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21歳彼氏なし。手も繋いだことのない私が自分を嫌いになるのをやめられた恋愛のはなし

21歳のとき、自分のことを嫌いになるのは簡単だった。 何もかもが嫌だったわけじゃない。ただ…

mayu
1年前
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ハリーポッターは失恋の味がする

人生ではじめて映画館デートをしたのは、21歳のときだった。デートの王道。そんなイメージを持…

mayu
1年前
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嫌われたくないだけじゃ、愛されもしないらしい

年末に実家に帰った時に、またすこし彼との思い出を捨ててきた。 彼のことを思い出すと、少し苦味が伴うようになっていることに最近気づく。それは、別れの時に感じた痛みとは違うものなのだ。 どうやら、当時の自分に感じる歯痒さなのだ。 好きな男が間違ったときに、止められない女はいい女ではない。 それが私があの恋愛と、その後のいくつかの恋で学んだこと。間違ったっていうのは、社会的にも、モラル的にも、個人的にも、そうだと思う。 社会的っていうのは、法に反すること。 モラル的ってい

彼のくれた赤いマフラーとマッチングアプリ

※こちらはメンバーシップ用ですが、本文は全て無料で読むことができます。今年一年ありがとう…

mayu
2年前
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ねえ、目がすき。見下ろす彼にそう言った

彼とどうしてそうなったのかは、お互いわかっていました。 コンビニで買ったストロング缶。 …

mayu
2年前
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その人は十分すぎるほどに、恋愛コラムなどあてにならないと教えてくれた

ゆっくりとキスを落とし、目を見て好きなところを言ってくれる彼。その人は、私の名前を呼ぶこ…

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mayu
2年前
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未来の自分に贈る恋唄を、今のわたしがせっせと紡ぐ

恋はいつか風化するのか。答えはYESなような気がしている。だって世の中にそんな空気が流れて…

mayu
2年前
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「悲しい時はシャワーの中で気付かれないように泣く」と元恋人は言った

*** 別れのときが近づいていた。私はその時にはただ夜ひとりで布団に入るとツーっと涙が落…

mayu
2年前
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過去を想って文章を書くことは、浮気になりますか

花の描かれた陶器のカップ。 ぬるくなった紅茶の少し渋みの増した香り。 目の前に座るのはもう…

mayu
3年前
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切なさと苦しさこそ恋なんだって思ってた。

ご飯がぐっと胸に詰まるような、ほんの少しの苦しさを恋というのだと思っていた。 離れていればその人のことばかり考えて目の前の仕事が手につかなくなったり、時折声に出してああ、と言ってみたり。逆に一緒にいれば簡単に好きなんて言えなくなって、必要以上に前髪が気になったり、言わなくてもいいことを話しすぎたり。 躓かないように、相手に可愛いと思われるように、そればかり気にしていたような気がする。でも、それくらい私でいっぱいになってほしかった。少しでも好きだと言ってもらえたら彼女になれ