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恋愛のあれこれ

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届けたい想いを、なるべく純度の高い言葉で。
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固定された記事

失恋ですか、と美容師さんは聞いた

「20cm、切ってください」 鏡に映る自分をまっすぐに見つめて、考えてきた言葉を一息に言い切…

mayu
4年前
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今年私は、結婚したいのだろうか?と考えてみる

同棲を始めたときに、私はあまりだらだら一緒に住んで、そのまま日常になってどうにもこうにも…

mayu
1か月前
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海外旅行への興味は、彼の寝室からはじまった

壁の塗装がはがれて、となりの部屋から光が差し込んでいる。 彼が友人たちとシェアハウスして…

mayu
2か月前
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旅狂いのわたしと、飛行機に乗ったことのない彼と

「趣味は」と聞かれたら、「旅行です」と一瞬で答えられるくらいにはいろんな場所を訪れてきま…

mayu
2か月前
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人を大切にするって、お金じゃないんだな

父親がどっぷりと愛情を注いだら、夜職だとか悪い男にハマったりしたりしないというツイートを…

mayu
4か月前
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CHANELのルージュがこの恋愛の歴史になる

二十代の前半。私は初めて自分に彼氏ができたら、CHANELの口紅を買おうと決めていました。なぜ…

mayu
6か月前
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そのとき私は、夜に向かって飛んでいた/映画「Past Lives」

仮眠のために降ろしていたブラインドを上げると、暗闇の中で水平線が明るくなり始めていた。赤いラインが広がり、漆黒がうっすら青に変わっている。飛行機の羽根に被って見えていたそれは、気がつくと背後に流されていった。 『Past Lives』という映画を観た。12歳の初恋から会わずに過ごした24年の時間を描いている。多くを語らず、登場人物の表情や空気が記憶の引き出しの深くに共鳴する作品だった。 連絡が来るだけで口角があがり、はやく話したくて走り出してしまう感じ。電話の余韻でひとり

21歳彼氏なし。手も繋いだことのない私が自分を嫌いになるのをやめられた恋愛のはなし

21歳のとき、自分のことを嫌いになるのは簡単だった。 何もかもが嫌だったわけじゃない。ただ…

mayu
1年前
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ハリーポッターは失恋の味がする

人生ではじめて映画館デートをしたのは、21歳のときだった。デートの王道。そんなイメージを持…

mayu
1年前
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嫌われたくないだけじゃ、愛されもしないらしい

年末に実家に帰った時に、またすこし彼との思い出を捨ててきた。 彼のことを思い出すと、少し…

mayu
2年前
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彼のくれた赤いマフラーとマッチングアプリ

※こちらはメンバーシップ用ですが、本文は全て無料で読むことができます。今年一年ありがとう…

mayu
2年前
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寒い冬の布団の中には、本当に好きな人だけがいればいい

朝、聞き慣れたアラームに叩き起こされてもカーテンの外にじっと暗闇が潜んでいると、ああ、冬…

mayu
2年前
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ねえ、目がすき。見下ろす彼にそう言った

彼とどうしてそうなったのかは、お互いわかっていました。 コンビニで買ったストロング缶。 …

mayu
2年前
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その人は十分すぎるほどに、恋愛コラムなどあてにならないと教えてくれた

ゆっくりとキスを落とし、目を見て好きなところを言ってくれる彼。その人は、私の名前を呼ぶことを忘れなかったし、腕枕で一晩中抱き寄せてくれました。 寝起きでも嫌がる素振りも見せずにキスをして、そして終わった後にはお茶をくれるような。わざわざ冷蔵と常温を用意して、私には好きだと言った常温をくれる周到さで。 どんな恋愛コラムを読んだって本命だと言えるようなふるまいに満ちた彼は、恋人ではなく私のセフレでした。

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