モノクロの世界

わたしは今から3年半前に初めて「パニック障害」というものを経験し、それが慢性化して現在は「不安障害」というものとお付き合いをしながら生活を送っています。

専門学校生活の中でも一時期は抑うつが酷く、不安障害な自分を受け入れられず、時には10分ちょっとの電車すら恐怖だったときもありました。

そんな中で一人暮らしを始めたり、環境の変化には元々弱いせいか苦しんでいましたが、何とか夢を叶えることができ、夢の仕事をこの春からスタートしました。

しかし、働く場所の環境の変化、学生から社会人という環境の変化、引っ越したことによる家の周りの環境の変化、そしてコロナウイルスによる制限という変化。わたしにとっては負担という言葉では片付けられないほどの負担が精神的に襲ってきました。

家族と実家で飼っている犬が大好きなわたしにとって、実家に帰れないストレスは特に苦しかったです。

そんな環境の中、やはり精神的に辛くて毎日仕事の帰りには泣きながら帰り、電車の中でも親とラインしながら泣き、家に帰ってきてからは泣き、、常に泣いていました。
職場に行っても不安感が強くて頓服の抗不安薬を飲みながらごまかしていましたが、徐々にお昼ご飯は喉を通らず、夜ご飯も喉を通らなくなっていきました。

そのときを今になって振り返ると
「モノクロの世界だった。」
と思います。

晴れている日も「だからなに?」
雨の日は特に憂鬱。
大好きなはずのお花も綺麗に見えない。
犬のお散歩を見ていても犬を可愛いと思えない。

まるで真っ暗闇の世界で生きていたなと思います。

晴れていても、雨が降っていても
わたしの世界は真っ暗闇。
休みの日も毎日布団の中で寝て過ごして
次の仕事で何を怒られるのか、言われるのかに
怯える生活でした。
好きな芸能人もかっこよく見えない
心に響いた歌を聞いても何も響かない。

まるでモノクロの世界でした。

モノクロの世界で生きることに
わたしは生きる喜びを失って
誰も信じられなくなりました。

とにかく頭を巡っていたのは
「辞めたい」「こんな仕事向いてない」
「生きている価値なんてない」
「生きてるだけ無駄」「消えたい」
こんなマイナスなことばかりでした。


まるで色のないモノクロの世界。
どんどん痩せていく自分の体。
涙が止まらなく、ぼーっとする時間も増えた。
わたしはこの世界に限界を感じて
わたしは自分を守るために
どこかでこの仕事が「好きだ」と思っている
自分を守ってまたこの仕事をできるように

「休職」という手段を選びました。