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#1 夜、だいふく、添い寝

る前にハリセンボンのおふたりの添い寝トークの動画を開く。BGMが地元の好きなお惣菜屋さんの店内BGMと同じで、話しているおふたりが母のように感じて、実際母にこのように寝かしつけてもらったことはないのだけれど、深夜2:32に大号泣。まだまだ母に甘えたかった自分を知る。
母には甘えたかったし、父にも程よく認められたかったかもしれない。それが推進力になってここまで走ってこれた。でも、これからは自分の意味を見つけていかなければいけない、その方が健全だ、大人になるってそういうことだって思ってしまって、たまらなく悲しくなって、わんわんと泣く。
ねこのぬいぐるみのような湯たんぽの温かさに癒されながら夜は進む。湯たんぽなのに、まっしろだからだいふく、と名前をつけて毎晩わたしのそばにいさせている。きっと今日起きたら目がぽんぽんだ。
少しずつなみだの波がひいてきて、母が好きだと実感する。永久に生き続けて欲しい、何もまちがってないと言って欲しい、わたしより先に居なくならないで欲しい。
母の代わりにはなれないだいふくは、わたしの記憶のいつの時代の母よりも近い距離で、母より高い体温でわたしを温めている。
添い寝トークが終わって好きなバンドのMVに変わる。流しっぱなしにして寝る、いつもこのバンドのボーカルの声で起きる朝が尊いし、好きな音楽があれば今日もきっと生きていける。

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眠れないあなたへ。第2回ハリセンボンの添い寝トーク

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