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【本紹介】偏愛する小説13選を挙げてみた

自粛期間のGWだからこそできる、暇のなせるわざ。
ここ2年くらいは意識的にビジネス書を読んでいますが、圧倒的に小説が好きです。
それも、身近な人が誰も殺されない、ファンタジー色薄めの穏やか日常系小説が大好き。

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▼こんな本が好きな人におすすめ

・展開の激しさよりも日常の中の幸せを
・人が死んだりバッドエンドは回避。せめて救いが欲しい
・仕事帰りの疲れた時に読める軽さもほしい

【作家でいうと】
原田マハ、有川ひろ(有川浩)、小川洋子、宮下奈都、星野源、俵万智、恩田陸、辻村深月、小川糸、瀬尾まいこ、柚木麻子、よしもとばなな


色々読む→本棚/ブックオフに仕分けると大体上記ラインナップが残ってしまいます笑


▼好きな本に詰まってる要素
①挫折を超えて前に歩いていく
②家族のありがたさとあたたかさ
③誰がために闘う?
④言葉の威力はすごいって思える本
➄働くとはをちょっと考えてみる
⑥日常を切り取る
➆芸術×文学の破壊力
⑧平凡からの小さな脱却


①挫折を超えて前に歩いていく

ちょっと自信を無くした時、マイナス感情から脱却したい日のお供に。
「太陽のパスタ、豆のスープ」宮下奈都 著

婚約破棄され失意の中、破天荒な叔母の薦めでノートにやりたいことを書くことから始まる物語。
髪を切るとか、鍋を買って料理をしてみる、一人暮らしを始めてみる。
そんな平凡なチャレンジなのに、ささやかな前進が愛おしくて応援したくなるのと、張り切らずにできることをやっていけばいいんだと自分を肯定しやすい本。


②家族のありがたさとあたたかさが分かる

「そしてバトンは渡された」瀬尾まいこ
「花のベッドでひるねして」よしもとばなな

それぞれ血のつながらない家族との交流や関係性が描かれていてあたたかい気持ちになる本。
そしてバトン~は映画化しますね。キャストがイメージと違うけど…


③誰がために闘う?

「図書館戦争」有川浩 著

学生時代から定期的に読んでる図書館戦争シリーズ。
恋愛・友情強めのパートもあるので、キャラ読みして漫画のように楽しむのも良いし、正義とは?を真剣に考えるのも良しな本。
キャラ読みしたいときは別冊の2冊を読んで、正義とか仕事とか自分の価値観を問う時は3巻が好き。
4巻の柴崎の「図書隊は武器を持った時点で正義の味方にはなれない」という言葉も、決して図書隊=善で良化法=悪になりきれない、綺麗事にしないところも好き。

そして実写化映像で一番好き。全員がイメージ通りなので原作ファンになった上で見ても大満足なクオリティなので、総じて大好きです。


④言葉の威力はすごいって思える本

「本日はお日柄もよく」原田マハ 著
「ツバキ文具店」小川糸 著

原田マハさんにはまるきっかけの本。
平凡なOLがスピーチライターを目指して奮闘する話です。
選挙演説や結婚式スピーチで垣間見るスピーチが、本当に刺さる。
初めて読んだ時、仕事帰りの電車でちょっと泣きました。
言葉は人の心を動かすってことを作品通して教えてくれて、あたたかい気持ちになります。

ツバキ文具店は途中に挿入される手書きのお手紙が大好き。


➄働くとはをちょっと考えてみる

「フリーター、家を買う」有川浩 著
「海が見える家」はらだみずき 著


共通してるのは、社会人1年目に会社を辞めたところ。
そこから自分なりの働き方、社会への関わり方を模索していく姿を通して、今の生活だけが会社員生活としてあるべき姿じゃないんだなと気づかされます。仕事から現実逃避したい日に。


⑥日常を切り取る

「オレがマリオ」俵万智 著
「そして生活は続く」星野源 著


俵万智さんの言葉というか詩が好きでTwitterもフォローするほど。
タイトルは、「オレが今マリオなんだよ」島に来て子はゲーム機に触れなくなりぬ からとったもの。

星野源さんのは小説ではありませんが、芸能人ぽくないゆるい文章もリアルで好き。


➆芸術×文学の破壊力

「リーチ先生」原田マハ 著
「蜜蜂と遠雷」恩田陸 著


どちらも文庫本としてはすごいボリュームだったのに1日で一気読みした本。
陶芸も音楽も、それぞれの分野の天才の葛藤が伝わってきて緊張感の高い読書タイムでした。
癒し ≦ 刺激 が欲しい夜に読む本。


⑧平凡からの小さな脱却

「君が夏を走らせる」瀬尾まいこ 著

ちょっとぐれちゃった高校生が、お世話になった先輩の子守を手伝うことになった夏休みの話。
友情とも家族愛とも違う大きな愛を感じて優しい気持ちになれます。
2人の夏休みの1日1日が愛おしくて、最後けっこう泣けました。


色々書きましたが…

まとめると私は、非日常が強いと感情移入しづらくて、かといってリアルすぎると夢がなくて、その良い塩梅が本棚に詰まってるんだなと再認識しました。


軽くリセットしたい日、ちょっとマイナスに触れてしんどい日に手に取ってほしい、そんな宝物のような作品にこれからも出会っていきたいです。


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