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基礎的財政収支(プライマリーバランス)が2025度に国と地方を合わせて8000億円程度の黒字化できるという試算が出てるけど、35年間赤字だったのに急に黒字って噓でしょ!多分数字のマジック・・総裁選を睨んだ所業かな?

こんにちは、オリンピック報道優先なのが不安なDJムッチーです。
オリンピックのニュースがメディアを埋め尽くして浮かれてる間に、重要な報道をスッ飛ばしてしまっている自分に危うさを感じている今日この頃。
先日、内閣府が2025年に基礎的財政収支(プライマリーバランス:PB)が、国と地方を合わせると黒字化するという試算を発表していたことを見落としていました。
(バカバカ・・・)
前回PBが黒字だったのはバブル経済華々しい1990年の事で、それから34年間も赤字だったのが、来年黒字化って・・・いくら試算と言っても「そんなアホな⁈」ですよね。

PBとは、国と地方の財政の収入と支出の均衡を表す数字で、家計で言えば年収で、その年に使ったお金が全部まかなえるかどうかを表す数字ですよね。
住宅ローンもなければ、車のローンもないお家であれば、家計の収支は黒字になりますが、現役世代でそんなご家庭は少ないと思われますね。
円安でGDPが膨らんで税収が増えたからと言って、いきなり黒字になるなんて不思議です・・・
いつもなら、僕と名が同じの京都大学の教授先生や数量政策学者の先生が、今回発表された試算を一刀両断に切り捨ててくれるところですが、オリンピック騒ぎでそれも出来ない状況です。
いやいや、論評に値しない稚拙なトリックだからなのかもしれません。

やはり数字のマジック

コロナ騒ぎで2020年のPBは57兆円の赤字、2021年は28兆円、2022年は32兆円の赤字なのが、どうして来年黒字になるのでしょうね?
国の支出と言えば、主に社会保障費、公共事業費、防衛費、文教費なのですが、どれも膨らんでいく一方ですよね。(国債の利払いは含みません。)
内閣府は、経済あっての財政の考え方のもと、消費の回復に必要な物価上昇を上回る所得・賃金の拡大に向けた取り組みを確実に実行すると言っています。デジタルとAIによる生産性の向上などで経済成長を確実なものとして、財政健全化の取り組みを継続していくそうなんですが、赤字状態で実行するお金は借りて来るしかないですよね。
経済が成長して税収が膨らんでも、来年になったからといって、これらを全部まかなえるはずがないはずなんです。

では、なぜ黒字と試算できるのか?
この試算には、補正予算が含まれていないからです。
やっぱり数字のマジックだったんです!
内閣府の反論としては、補正予算が組まれるかは不明だから、試算に入れてないというでしょうが、補正予算は毎年組まれます。
補正予算は本予算より柔軟性が高く、即時性があるので、本予算ではなく、補正予算を当て込んでの施策が組まれているほどです。
大規模災害が起これば、なおさらのこと補正予算が必要ですね。
今回は砂上の楼閣のような、鉛筆ナメナメで作った試算に間違いないですね。

実質賃金は上がっていない状況で、私たち国民は生活が良くなった感覚がありません。
インフレだと判断しておられる識者もいらっしゃるようですが、消費支出はマイナス状態で、デフレ基調といって良いと僕は思います。
まずは、財政の健全化の前に経済を拡大させて、健全なインフレによる、国民生活の質の向上を図る必要があるように思えて仕方ありません。
小遣い帳と同様の単式簿記理論で、個別に収支を勘定しても、多岐にわたる国レベルのお金の問題は対応不能ですし、全体像が見えてきません。
収支と言うのは、出があって入りがあるものなので、これがPBが黒字化するということは、どこか別の収支で赤字が起こっているということが考えられます。単式簿記的な発想しかできない政府や役人の無能には驚きます。
財務省出身の数量政策学者の先生は、財務所にはバランスシートが分かっていない役人がたくさんいると言っておられます。
怖いことですね・・・・
財政の黒字は、消費収支の赤字が補うことになりそうな気がしませんか?
国民の税負担はこれ以上不可能なレベルに達しています。
岸田政権の人気取りレベルのPB黒字化の試算ですが、賢者は愚者の真似はできるが、愚者は賢者の真似はできないという格言のような結果になりそうなので、哀れに思いますl。

今は健全な財政赤字が必要

居酒屋で経済についての話になると、「どうして成長しないといけないのか?」といった、高校の政治経済レベルの質問を発するポン友が出てきます。
そんな時の僕は、直感的に分かるように「お金を借りて、ビジネスをするから、金利の分は成長しないといけない」と答えています。
企業は事業計画が緻密であればあるほど、金融機関からの借入金で事業を行います。自前で資金を用意していたのでは、時間が掛かってビジネスのチャンスを逃してしまいます。

これと同じようなことが、国の財政にも言えると思います。
緻密な計画のもと、機動的に経済を発展させるには、借入金を活用すべきで、そのことでPBが悪化しても仕方ないような気がします。

日本が元気に成長することを希望しますが、休み休み働いていたのでは、難しいかなとも思います。生産性の向上を急ぐ必要がありますね・・・・

それでは今日はこの辺で、失礼します。
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第三回トークイベントは、土曜のお昼に開催しようかと
考えています・・・詳しい日程が決まりましたら発表しますね  

じゃあまたこの次
DJムッチーでした。


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