英語圏以外の国・地域の「英語能力指数」で、今年の日本は過去最低の92位!アジアでも韓国、中国よりも下で16位。首位はオランダ。からくりは語彙数が関係しているかもしれませんよ!
こんにちは、ここ数日で選挙の変化を目の当たりにしたDJムッチーです。
英語を母国語としない116の国や地域を対象に、スイスを拠点に語学学校を世界展開する「EFエデュケーション・ファースト」が行った2024年版「英語能力指数」で日本は92位で、低い水準であることが分かったそうですよ。
調査ではオランダが6年連続で首位で、2位はノルウェー、3位はシンガポール。日本は前年の順位を五つ下げ、韓国やベトナム、インドネシア、中国などを下回り、アジア23カ国・地域でも16位と低い水準でした。
日本人はなぜ英語力が低水準?
この調査で、オランダが1位、2位がノルウェーとなっていますが、両国の語彙数を調べてみると、オランダではネイティブレベルに話すのに9000語が必要とされ、日常会話では3000語が必要とされています。ノルウェー語の平均的なネイティブスピーカーは、10,000~15,000語を使用していると言われています。
一方、日本語と英語の語彙数は、日本では大人の日本語の語彙数は、およそ50,000語と言われていて、イギリスは日本とほぼ同しです。アメリカでは、成人したネイティブの語彙数は約20,000~30,000語と言われています。
お判りでしょうか・・・英語力首位のオランダの語彙数では、英語に対応するオランダ語が圧倒的に足りません。そこで、オランダ人はバイリンガルにならざるを得ないのです。ノルウェイも同様の事が言えるでしょう。
(シンガポールは、公用語が英語ですから・・ちょっとインチキかも!)
日本語では、語彙数から見て、英語に対応する語が存在する、もしくは作り出すことができるのです。
(近年は、英語のそのまま使いが多くなってしまっていますがね・・)
日本語が成熟しているから、訳語で理解しようとしてしまうのでしょうね。僕も海外経験がない時は、英語を一旦頭の中で翻訳して理解したり、英作文をして発話したりしていました。
おそらく中国も高度な言語世界があるので、英語能力指数は低くなっているのではないかと思います。ちなみに中国は91位でした。
言葉は耳で学ぶのでしょうか?
日本の英語能力指数が低いのは、日本の英語教育は、文字と耳中心だからではないかと僕は考えています。
人間の母語の獲得のメカニズムをご存知でしょうか?
拙著にも書きましたが、母語は、幼児の頃に親の顔や口の筋肉の動きを真似ることで獲得するのです。耳で聞いて覚えているわけではないのですよ。
赤ちゃんのミラーニューロンという脳細胞が、親の口の動きを自分の口に写し取って、発語するのです。耳の出番はその後です。
僕は新しい言葉を憶える時は、成長してからもミラーニューロンの力を借りるべきだと思います。
海外留学でネイティブと触れ合って英語が話せるようになるというのは、対面することで幼児が言葉を獲得する時に近い状況が、脳内で起きているのではないかと思います。
僕は、海外に出て初めて、英語で考えることの意味が分りました。若い頃の短い期間、大学の数理計画研究室で数人イギリス人と膝を突き合わせて最適解の算出法を模索して、話し込んだ経験が重要なカギでした。相手の表情と以心伝心が合わさって、僕の拙い英語でも意思が通じあったのです。
自室に戻って、仲間との会話を反芻する時、記憶の中の彼らは日本語を話していなしいし僕も日本語を話していない。字幕付きの映画なら、家に帰って思い返すと登場人物は日本語を話していますよね。これこそが、英語で考えるということだと知ったのです。
英語が上手になりたければ、ネイティブの先生との対面の機会を出来るだけ混ぜることで、成果は随分飛躍するような気がします。
このことから、いくらAI技術がが進んでも、対面しないで意思の疎通は難しいと思います。
それでは、今日はこの辺で失礼します。
今夜は冷えるようなので、どちら様も暖かくしてお過ごしください。
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DJムッチーでした。