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「カフェはパリの魂です」とはパリ市長の弁。そんなパリでカフェ・レースが13年ぶりに開催されたそうです。クロワッサンとコーヒー、水の入ったグラスをのせたトレーを持ってこぼさずに歩くという伝統あるレースです。

こんにちは、DJムッチーです。
先日パリで開催されたカフェ・レースの映像をチェックしてたら、パリ市長のスピーチがいかにもフランスっぽくって印象に残ったので紹介しますね。
その前に、カフェ・レースの紹介ですよね。
カフェ・レースは、パリの朝食をトレーにのせて歩く速さを競うレースで、トレーの上にはコーヒー、クロワッサン、グラスに入った飲料水がのっています。パリ市庁舎をスタートし、マレ地区やポンピドゥー・センターなどを巡って再び市庁舎へと戻ってくる約2キロのコースを、水をこぼさずにゴールを目指します。トレーの上は出発した時と同じ状態でゴールしなければいけません。参加者は減点を避けるため、走ることも出来ず早歩きで慎重にコースを進むのだそうです。

水やコーヒーをこぼすと減点 つまみ食いも水を飲むのも厳禁

ウェーター&ウェイトレスは、カフェの顔

レースに参加したのは、市内のカフェに勤める男女店員およそ200人。かつてこのレースはギャルソン・レースと呼ばれていたが、現在では性別関係なく参加できるため「カフェ・レース」と改名されたのだそうです。
因みにギャルソンとは、もとは少年と言う意味で後にレストランの男性給仕を指す言葉になりましたが、その経緯はさだかではありません。おそらく男の子が給仕の手伝いをいていたことに由来するのだと思います。
(日本でいうと、お兄ちゃんぐらいでしょうか?W)

今年の、カフェ・レースは、白のトップスに黒のボトムスを着用することがルールでしたが、エプロンやトレー、クロワッサン等は主催者側から用意されたそうです。年配のウェイターさんは、ネクタイに磨いた黒の革靴を着用していたそうです。職業へのプライドでしょうね・・・すばらしい!

白シャツ、黒のパンツ、エプロン、タイ が正装です

参加者の中には、「勝つために休日も休憩時間も練習に励んだ」という人もいて、かなりハイペースでレースは運んだようです。レースが始まると、水をこぼしたりカップを落としたりする場面が相次ぎ、「指の感覚がなくなった」と訴える参加者もいたようでした。結果は、2キロのコースを13分30秒歩いたウェイター歴10年の男性でした。女性の部は14分20秒というかなりなハイペースな結果でした。
入賞者はパリオリンピック開会式に招待されるそうですよ。

カフェ・レースの始まりは1914年と長い歴史を持っています。
給仕の魅力を伝える目的は当初から共通していますが、トレーにのせるものは、時代を追うごとに変化したそうです。たとえば1932年には食前酒のボトル1本とグラス4個を、1948年にはボトル2本とグラス2個を、そして1933年には自転車に乗りながら競ったこともあったそうなんです。
日本の飲食業も時給ばかり訴求してないで、仕事の魅力を伝えるイベントを共同で企画するべきかもしれません。
パリのカフェ・レースは、2011年以来13年ぶりの開催となりました。13年も空いてしまった理由は、スポンサー離れと資金不足でした。
しかし今年はオリンピック・イヤーということもあって、パリ市とパリ水道公社の二つが新たなスポンサーに名乗りを上げてくれました。
パリ市とパリ水道公社は今回、首都を象徴する「給仕」という仕事の魅力を伝えるとともに、カフェ・レストランのベースとなっている水、そして脱プラスチックの大切さをレースを通して訴えたのでした。

パリ市長のスピーチにもフランスのエスプリが

カフェ・レースに臨んで、パリのイダルゴ市長は「カフェは、パリにとって暮らしであり、友であり、恋であり、知性であり、夢であり、会話であり・・・カフェはパリの魂です」とスピーチされました。この言葉には街への深い愛情が感じられて、フランスのエスプリがにじんだ映画の台詞を聞いているようでした。そして「世界の人に私たちの生き方を示すことができて光栄だ」と結びました。

イダルゴ市長(中央)

オリンピックに先駆けて、春から夏にかけてカフェ・レースのようにフランス国内では様々な催しが企画されていることでしょう。
フランスのエスプリに触れる旅をしてみたいものですね・・・せめて映画か音楽ですかね(笑)

それでは今日はこの辺で失礼します。
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じゃあまたこの次
DJムッチーでした。


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