「やさしい味」ってどんな味ですか?と若いADに聞かれました!香辛料を使わない味じゃないのと応えたけど・・良かったかな?
こんにちは、久しぶりに草むしりをしたら筋肉痛になったDJムッチーです。
以前一緒に仕事をしていた若いADさんから、お年始の挨拶の電話をもらいました。挨拶も早々に、「ムッチーさん、やさしい味ってどんな味だと思いますか?」と聞いてきたのです。
理由を聞くと、NHKの朝の番組で食レポで「やさしい味」ってモヤモヤ、イライラする表現だという内容があって、その時出演していたタレントのYOUさんが、「本当にやさしいときと、味がしないときもある」と暴露したそうなんです。それで、今後その表現を使ったものか、使わない方が良いのか困っていると言うのです。
レコードに33回転と45回転があるのを知らなかったADさんも、経験を積んで様々な悩みが出てきているようです。
そこで、番組でグルメコーナーをやってたぐらいだから、僕なら何か良い手を知っているかもしれないと思ったのでしょうね・・・・(笑)
やさしい味は、味じゃない
「やさしい味」の対語は、「刺激的な味」ですよね。「刺激的な味」って、実は味覚じゃなくて痛覚で感じるものだと思うんです。
例えば、激辛は味じゃなくて痛みに近いでしょ⁈。唐辛子を使う韓国料理やスパイスの利いたカレーも痛覚で感じているし、ワサビも痛覚の受容体を刺激しています。
「やさしい味」の対語の「刺激的な味」が味覚で感じる味ではないのなら、「やさしい味」も味覚ではないということになりますよね。
だから、「やさしい味って香辛料を使わない味じゃない」と応えました。
出汁と砂糖、塩、酢、醤油、味噌、みりん、酒などを使った、素材の味を引き立てる味の事が、「やさしい味」ではないでしょうか?
だから、ADさんには「刺激の少ない味」もしくは「素材の味を生かした」みたいな表現をお勧めしました。
間違ってますかね?
確かに、食レポをしていると、味が薄すぎる時や味がしない時があります。
そんな時の常套句で「やさしい味」が使われることがあるのも事実です。
最近のInstagramのグルメ投稿は、濃い味の物ばかりですよね。これだけ塩味と甘味の強い食事が珍重されると、味がしないと感じることも多いのでしょうね。グルメのインフルエンサーさんも、多くは濃い味系ですからね・・
(上の写真のM三郎さんは、濃い味、油っこいが大好きです!)
美味しいは感想じゃない
ADさんには、料理の感想を語る時に「おいしい」は使わないように付け加えました。と言うのも、「おいしい」「不味い」は評価する言葉で、感想ではないからです。また、「味が薄い・濃い」だけを使うのもやはり評価ですから感想にはならないのです。
いちど文学学校のチューターさんがラーメン屋さんの食レポを書いてるのを見つけたのですが、ラーメンの味が書いてなかったのには噴出してしまいました・・・・この学校大丈夫かな(笑)
僕は、彦摩呂さんやタージンさんの食レポが大好きなのは、言葉と表情できちんと感想を伝えてくれるからです。
マイウーはいただけませんね…(笑)
今日は、面白い質問をされたので、取り上げてみました。
それでは、そろそろ失礼します・・・
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じゃあまたこの次
DJムッチーでした。