大学生の約3割が継続的にCHAT-GPT等の生成AIを使っているのだそうです。用途は「論文、リポート作成の参考」「翻訳、外国語作文」だとか、勉強もタイパの時代ってことですか?
こんにちは、DJムッチーです。
全国大学生協連さんが行った、学生生活実態調査の結果では、「チャットGPT」などの生成AIを約3割の大学生が継続的に利用していることがわかったそうですよ。用途は、「論文、リポート作成の参考」「翻訳、外国語作文」なんだそうで、大学での勉強もタイパ(タイムパフォーマンス)の時代になったのでしょうか?
語学習得や資格試験のための勉強は、タイパ学習が効果的かもしれませんが、大学で学ぶ専門的な学問には活用しない方が良いと思うのですが・・・皆さんはいかがお考えですか?
学問の習得は、隣接分野の知識が重要!
大学生がやっている生成AIを利用した論文やレポート制作では、ジャストフィットの情報を瞬時に獲得できるから、制作の時短が図れると思っているのでしょうね。ところがです、ジャストフィットではないが、関連する情報と言うのが特に論文作成では重要になります。昔主流の説も時が経つと新説にとってかわられることが良くありますが、昔主流だった説が廃れた背景まではおそらく瞬時には獲得できません。
こんな話があります。
単式顕微鏡を発明したレーウェンフックは、拡大図の精緻なスケッチをたくさん残しています。ところが、ある時を境にそのスケッチが精緻ではなくなります。この時、同じ町に住んでいた画家のフェルメールが没しています。
推測ですが、おそらく同じ町で顔見知りのフェルメールが顕微鏡の発展に力を貸していたのではないでしょうか。
この話も、この先の推察もおそらく生成AIには作れないでしょう。どうしてかはお分かりだと思います、フィットする資料が無いからです。
高校までのレポートと大学でのリポートの違いは、所感を述べなくてはならないことです。この所感に成績の重きが置かれます。だから、優秀な学生はリポートのために図書館で何時間も過ごすのです。そして学問的背景と学問的勘を養っていきます。AIでは両方が身に付きませんね。AIを大学教育で活用するのは、方法論的分野が限界だと思います。
そして、生成AIは「分からない」、「出来ない」を言わないという大きな欠点を持っています。この点も十分に押さえておく必要があると思います。
おもしろい回答「相談、雑談相手」
AIの利用目的の回答の中に、「相談、雑談相手」というのがあってちょっとびっくりしました。雑談はともかくとして相談って、そんなに人と交われないのかと感じます。普通相談は、人もしくは何かのメディアを挟んでも人気を感じる状況で行われるものですよね。完全に人気を感じない相手に何を相談するのでしょうか???
自分はどんなタイプなのか診断しているのでしょうか?もしそうなら自分のアイデンティティーに自信が無いのでしょうね。
AIを使ったタイプ別診断って言うのが、よく聞かれますが・・・認知心理学的な見解で言うと、人間はタイプを言われるとそう思い込む傾向にあるので、あまり信用しない方がいいですね。
タイプ別診断に興味のある方は、3月4日のNHK『あさイチ』のアーカイブを見てください。面白い検証をしていますよ。
大学生にも、いろんな人が居ますから、何とも言えませんが、やはり学問的興味で大学を選んでる人は、熱心に勉強されていますね。
僕の望みは、高校の進路指導に教師と教養ある社会人の意見の両方を聞ける指導方法を編み出してほしいです。そうすれば、文系の学生を経済学部へ進ませるような愚策がとられることがなくなると思うからです。
それでは今日はこの辺で失礼します。
皆さんからのサポート心よりお待ちしています。。。
よろしくお願いします、
話のネタに困ったら使ってください
スキとフォロー、コメント、とてもうれしいです。
じゃあまたこの次
DJムッチーでした。