7月夏の長野旅 #2 牛に引かれて善光寺。山門の額に隠れた5羽の鳩
長野県に入って、まず向かったのは善光寺です。
言わずと知れた長野の観光名所、善光寺。本堂は国宝に指定されています。
「遠くとも一度は参れ善光寺」と古くから伝わり、一度お参りすれば極楽往生できるといわれています。私も小さい頃に一度訪れました。お坊さんと並んで撮った写真が残っていてよく覚えています。
そのときもこの日と同じく日差しがすごくて、幼い私の顔が険しかった。7月の長野、暑すぎる日でした。
この有名な「善光寺」の額を、こんなに間近で見られるなんて…!鳩が5羽隠れているって知りませんでした。アップで撮りたかったけれど、のぼってしまうと横からのアングルで分からず。
タイトルに銘打っておきながら、よく分からずすみません!善光寺さんのHPから拝借した画像で見てみましょう。いる…!!🐦
上から見るとこんな感じでした。
こうして見ると、やはり山に囲まれた土地ですね。
この爽やかで夏らしい御朱印!可愛くてお気に入りです。
ところでこの日、太指につけたカルティエのトリニティ。祖母から譲り受けたのでした。昔、パリの本店で購入したという付加価値まであり。そう祖母が話したとき、祖父がキザだとか、言わなくていいみたいな一言を口にして、祖母が言った方がいいじゃないの本当のことなんだからと、また小喧嘩になったのを覚えているなあ。普通に元気で話せている頃でした。
ほっそりした祖母なのに、私の太指にはめてもちょっと大きめ。大切すぎて失くすのが怖いので身に付けられず、保管しています。
境内すぐの茶屋でかき氷を食べました。この夏最初で最後のかき氷だったかもです。それほど暑かった…。
最近、毎年のように進化系かき氷が流行っている気がします。氷って味がないから何にでも染まるから発展は無限大かも。私は頭キーンってなってそんなに食べられるものじゃないですが。ここで食べたかき氷は、昔ながらの感じでした。
ここで、小林一茶の句碑です。
「春風や牛に引かれて善光寺」
「開帳に逢ふや雀も親子連」
長野に生まれた小林一茶が、善光寺に奉納した句だそうです。なぜ小林一茶かと思えば、生まれがこちらなんですね。
「牛に引かれて善光寺」は、意味を知ってすごく好きになりました。老婆が牛を追いかけて辿り着いた先が善光寺で、それから厚く信仰したそう。そこから、思いがけず他人の誘いで良い方向に導かれることの例え。
私自身、自分はパワーがあるから流れに身を任せても大丈夫だと自信満々だった頃、本当に無敵の気分でした。でもあるときそれが崩れ、当たり前でなかったこと、自分の力だけで順風満帆だったわけでないことに気づいたのです。紛れもなく、周りの支えがあったから。そして自分が幸運だったのは、昔からお寺や神社にお詣りしていたからではないかと思ったのです。それからは、時間さえあればお寺や神社にお詣りしようと思ったし、時には流れに身を任せるのもいいですが、きちんと自分が選択して人生に責任を持とうと思うようになりました。
なんだか話が大きくなってしまいましたが、これから長野県立美術館の方面へと歩いていきます。次は、祖父母の好きな画家の作品を見にいきます。
つづく^^