読書の秋・10月の本のイベント出店 松原湖&真田。
10月の出店、それぞれに印象深かったのでまとめておこうと思います。
まずは10/19の「クラフトフェアin松原湖」。
こちらはイベントの中身については仲間である主催者さんに完全にお任せ。本屋はただ本屋をすればよかった。
松原湖といえばこの春まで2回開催されていた「湖と、本と。」ですが主催者さん育休中のためこの秋は開催無し。代わりと言ったら失礼ですがこのクラフトフェアのおかげで、主催者さんが本も必要・・・としてくれたおかげで秋の松原湖で今年も本屋が出来ました。感謝!
出店者は全て主催者さんによるチョイス。こういうイベントはビシッと1本筋が通った、想いが入ったイベントになることが多いですね。
前述のイベントに比べ出店エリアが2か所ばかり拡大されており、それに伴い出店者数も多くにぎわった感じでしたね。クラフトフェアというイベントの性質上ワークショップも開催され、専用のエリアがあったのも好感です。
嬉しかったのは小海のイベントの常連・ひとり出版社の八燿堂さんのほかにも自分も未だ知らなかった佐久の本屋さんが出店されていたこと。
自分よりも正統派の古本屋さん・・・といった印象です。無店舗・オンライン販売がメイン・時々出店・・・という格好。もちろんご挨拶させていただき今後の連携をお願いしてきました。
こちらは八燿堂さん。
この日のイベントメシ。
性質上オーガニックな感じのお店が多くならんだ・・・中でやはりカレーを選んでしまいました。が、ウチの両隣はなんとチャーハンにたこ焼き。個性的過ぎる。両方美味そうで気になったなぁ。これはまた次回。
元々天気が心配された一日だったのですが主催者さんの想いか最後までほぼ降りませんでした。本屋は雨が最大の敵。帰宅後片付けまで終えた途端降り始めたのが印象的。想い、大事です。
この松原湖でのクラフトフェア、自分は全く知らなかったのですが過去ずっと開催されていたようなんですね。それを復活させよう、そんな思いもまたいいじゃあないですか。
ステージでのトークのテーマも手仕事に、メンバーの多くが参加していたという能登での災害ボランティア。想いが強く出ていました。
イベントの感じを予測して選書していきましたが・・・クラフトというよりテーマである”もうひとつの暮らし”を意識しました・・・おおむね好評で本屋的にも安心・満足。
いい時間を過ごさせていただきました。
もうひとつも主催者さんの思いの入ったイベント。こちらはより”主催側”な感じでの参加になりました。
上田市真田の古民家・空き施設活用などを手掛ける間藤まりのさん。
上田で3年前かな?から本屋としての活動をされているkasa_but_aさん。
上田で本屋するならまりのさんと繋がっといた方がいいでしょ・・・といつかのまりのさんのイベントにお誘いしてつないで。
そこから今回のイベントが産まれました。こういうの嬉しいですね。つなぎの魅力。
本屋のない上田市真田地区。上田あたりでなにか自主開催イベントを考えていた我々本屋仲間数人。
ちょうど有効活用を考えている施設で本のイベントを、といいタイミングで話がまとまりました。
自分は本屋中心に出店者集めでお手伝いさせていただきました。この日がイベント出店デビューなんて本屋さんも。絵本からSF、社会派などバリエーション豊富なラインナップが揃えられたんじゃないかな、と思います。
元・農産品販売所だった建物を使っての開催。屋外で気持ちよく出店もスバラシイのですが、やはり本屋にとって屋内開催は安心感が違いますね。
よろしければ本棚にどんな本があるか眺めてみてください。本当に十人十色、全く違った本が並んでしまうのが個人の小さな本屋の魅力です。
本好きの人だから・・・といって紹介してもらった方もウチの棚見て全く興味を示さない・・・なんてこともよくあります。そこが面白い。
初日、土曜日は飲食出店も少なかったし天気も肌寒めの曇り。のんびりスタートになりました。
が、これもいいものです。
初出店さんは緩やかにペースをつかみ、久々の本屋同士の交流の時間もしっかりとれて。
もちろん主催者さんと本屋のコミュニケーションも大事ですね。その時間もしっかりと。
日曜はすでに地元で注目を集めているパン屋さん等、飲食出店の数も増える。これは日曜はそこそこ盛り上がるんじゃないか?なんて感じました。選挙もあるし外に出る人多いんじゃないか?と。
そして2日目。
天気も快復、やはりというべきか人出は1日目よりはるかに増えました。
単純かもしれませんがやはり「美味いものがそこにある・そこで買える」ことはイベントの大きな魅力・要素であると痛感させられました。盛り上がりというか熱気が違うんですね。
あとお子さんを預けられるスペースがある、お子さんが楽しめるワークショップがある。これも要素。やはりお子さんがにぎやかに愉しんでるイベントは、健全さがある。
この日の個人的発見は佐久の歌人さん。新駒書店さんにおいてあったのですが、ウチでも扱いたいな。最近詩とか歌とかの表現に興味があります。
10月は他でもイベントの数が大分多く、飲食中心に出店者集めに大分出遅れてしまったこと。
また告知も弱めだったと思います。ただお世話になっているプロモーターさんの告知がそうなのですが数を打てばいいものではない、むしろ数が多いと見ない、埋もれていってしまう・・・という欠点も。バランスよく早めの告知、言葉でいうのは簡単ですが難しいですね。
(前述の件は陰口でも何でもなく本人に相談・指摘済みです。)
これが上手くいっているなー、と感じるのが来年1月・3回目の開催となる「かみすわ一箱古本市」。本当にマメに効率よく、事前告知をしている。
しかし地元の方がふらり訪れて「次もこういうのやってくれるの?」なんて聞いてくれたり。
初回にしては上々の感触。
なにより本のイベントに関しては”続けて、知ってもらうこと”と本当に思います。
これはまた次回も、ですね。
それぞれに魅力的な発見・経験・つながり。
そんなものをたくさん提供してくれた2つの本のイベントでした。
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coldmountainstudy 店主:鳥越将路