10月~のイベント出店まとめ まつもと・小諸・津金
9月から引き続き”読書の秋”・・・本のイベントの多いこの秋です。
9月の参加イベントはこちら。
今回は3つのイベントについて。
まずは前回紹介の甲府に続くこの周辺では一大メジャーイベント。
1.まつもと一箱古本市
2019年以来の開催。前回は雨で半日で終了していることを考えると本当に久々な感じがします。
毎回実行委員&開催エリアが異なるまつもと一箱。
今回は「枯淡苑」の店主さんが実行委員長。
会場は六九商店街、通りにある和紙専門店「島勇」さんと古本市メンバーとの意思が合致、通りの開催となったようです。
かつてはアーケードだったという通りを一部歩行者天国にし、通りにテントを立て、通りの方向に合わせ背中合わせに2店が並ぶレイアウト。
今回は出店者応募に際し”例の影響”のこともあり、近隣エリアからの参加者のみ(長野県とその隣接県)としたことで甲府の時にたくさんいらっしゃった”一箱の常連”さんは結構参加できず。代わりに地元付近からのフレッシュな顔ぶれがそろった印象。自分は古株の位置づけとなり主催者さんから「トリゴエさんベテランなのでフォローお願いします!」なんて声がけも。
自分がベテラン。
時の流れは速いですね。
隣りのブロックには四柱神社。そこでは「まつもと古市」が開催・・・その他いくつかのイベントが同時開催されていたようです。これが松本の文化力ですかね・・・されていてこれが古本市にもいい影響を及ぼしました。そbのまま隣のブロックである六九商店街にも流れてきてくれたんですね。
そんなわけで大盛況だった甲府に負けず劣らずの客足・売り上げ。お客さんと本の話…を通じて感じるは甲府の時と同じくみなさん旅を欲しているなぁ、と。
通りのすぐ脇には大型バス&二輪車対応の大きくてキレイな新しい駐車場。これもよかった。トイレの問題も解決、かつ集客効果も。物置き的(装備のデポ)な役割も果たしてくれました。
通りの一部を時間を決めて歩行者天国にして・・・という流れでの開催でしたが、歩行者天国の時間とイベント開催時間にあまり差がなくて設営・撤収が少しバタついたのが課題ですかね。でもみなさん良く動いて問題なくクリアできました。
終日客足は途切れず、イベント終了の集まりではみな笑顔。この日のフレッシュな顔ぶれ、みんな本屋を続けてくれればいいな。
2.古本と美味しいものですごすマルシェvol.2@大手門公園
相変らずにぎわい続けている小諸駅周辺でのイベント、春の回が好評だったことを受けての第2弾です。
春の回はコチラ。
前回は土曜開催で都合がつかなかった本屋さんが多かったこと、また少し天候が残念だったこと。それらを踏まえての今回。
本屋さんの数は大幅に増えました。それによって”本のイベント”感が大幅に増したのは嬉しい限り。
天気も良かったですよ。(トップ写真)少し風が冷たかったけど。
本のイベントは大手門広場、となりのまちタネ広場ではキッチンカーのイベント。
これも客足を増す大きな要因の一つに。
さらに紅葉シーズンということで小諸旧来の中心・懐古園では紅葉祭りも開催中。賑わっていたようです。
近隣の学校関係にチラシをまいていただいているせいか子供向けの本が多く出る印象。(絵本とか。)ウチは子供向けの本はあまりないのですがそれはとても感じますね。
今回ウチはたまった雑誌の特売をやってみたのですがコレも非常に好評でした。春に比べて売り上げは少し減少も、自分が開催サイド寄り(本屋さんチームの声がけをさせて頂いています。)であることもあって無事愉しく終了できたのは何より嬉しかったですね。今回がデビューになる本屋さんにも」愉しんでいただけたし売り上げも皆さんあがったようですし。
主催者さんとの連携も上がってきて早くも次回、来年春開催の話も出来ました。やはり本のイベントは「ここに行けば本がある」という感じがお客さんに伝わるまで続けるのが大事だと最近特に感じていて。継続の話が出てくるのは嬉しい限りですね。特に上田は別格(バリューブックスさん中心とする東信一の”本の町”です。)として佐久を中心とする東信地区は本のイベントがほとんどないですからね。
もう少し告知を拡げて本好きの若い世代に拡げていくには?そして今回同じ会場はフード中心だったのですがやはり本には珈琲なんじゃないか?とか。
春まで考えることは多そうです。愉しみに春までアタマを悩まそうと思います。
3.つがね一箱古本市と骨董市
今回初出店のイベントになります。
過去に出店した先輩本屋さんがとてもいい感じのイベントと仰っていたので。
場所は須玉市津金。山梨県ですが、ウチからはR141を南下、野辺山から清里を越えて須玉に下る途中少し山側に入った辺り。近くなんです。
時はちょうど八ヶ岳山麓紅葉ピークの頃。
このエリアの中心となるのが津金学校。過去は校内にカフェもありイベント等でお邪魔した経験があります。
ここを中心に”エリア歩き”を促すためのイベント、という感じです。したがって本屋も1か所でなく数か所分散。一箱古本市本来の姿といえば本来の姿。
イベントの中心のひとつである「つがね食堂」さんには伊那のレコード&古本「黒猫」さんがいらっしゃって”レコード寄席”なるイベントも。
自分は「スペースBija」さんで久々のテント無し屋外出店・さらに初となる愛車ジムニーの横で出店です。
ちなみにこの日も、前回の小諸もお隣は”戦友”「積ん読屋」さん。いつもの仲間といつもの会話、もまた愉しです。
その他出店さんはみなお仲間、聞けばどうやらお子さんの幼稚園つながりの方が多かったようで。
同じ八ヶ岳山麓とは言えこちら南斜面。季節外れとも思える暖かさのなか気持ちのいい時間を過ごしました。
山梨のイベントということで普段逢えない方も脚を運んでくれたり。
この日の出店場所はエリアの標高で言う上限に位置し、お客さん全てが足を運んでくれたわけではないようです。下の方はもっと賑わっているよ・・・なんて声、昨年はもっと古本が・・・なんて声も。
この辺りは初出店の自分は比べようもないわけですが、こういうエリア歩きを促すタイプのイベントは出店者側からすると”他のエリアは愉しみに行けない”という意味で若干消化不良。しかしまぁこれは仕方ないですかね。
出店自体はとても愉しかったです。空気感がよかった。
古民家と、その周りの環境と。
旧来の住民の方にはご迷惑おかけした点も多いのでしょう。
しかしこの手のイベント・地域おこし・もっと言ってしまえば”から騒ぎ”・・・は必要なものと感じてます。ヨソモノとして暮らす身としても。
小難しい理屈は抜きにして、こういうエリアが明るく輝くのってこういう非日常の時間。
それが繰り返されるのが愉しい場所で、そうじゃない場所って維持していくのは・・・なんて感じるんですね。
まずはから騒ぎ。
それで十分ってか、必要なんだなと。
津金の熱、小諸の熱、松本の熱。
それぞれに考えてみる必要が、ありそうです。
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coldmountainstudy 店主:鳥越将路