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コモンズ投信”こどもトラストセミナー「株式会社UACJ」名古屋製造所・R&Dセンター見学ツアー”に参加しました

こどもトラストセミナー

ひさしぶりの工場(製造所)見学ツアーです。
主催はコモンズ投信。
タイトルにあるように、「こどもトラストセミナー」。
こどもトラストってなに?と思った方は、リンクを参照してください。
コモンズ投信とは。

こどもトラストとは。

今回の見学先は、「株式会社UACJ」名古屋製造所・R&Dセンターです。
「株式会社UACJ」って聞いたことないな、何している会社なんだろうって思いました。

あ、アルミニウム。
身近な素材で、いろいろとお世話になっていますね。
古川スカイ、住友軽金属が経営統合した会社なんですね。
両方とも聞いたことがある会社で、ようやく、うんうんと頷きました。
でも名古屋製造所があることは知らなかったです。

見学準備

まずは、イントロダクションや挨拶、名古屋製造所の紹介など。
それから見学時の注意事項もありました。
初めての見学だから、ちょっと緊張しました。
ところで名古屋製造所では、鋳塊の製造から、熱間圧延、冷間圧延、表面処理や熱処理、矯正、切断などの仕上げ工程に至るアルミニウム板の生産を行っているそうです。

見学

マイクロバスに乗って、見学へ出発です。
工場の全部を回ったわけではないですが、聞いた以上に広い印象です。
広さは503,000m2で、東京ディズニーランドとほぼ同じくらいだとか。
といっても、全くイメージできませんけどね。
Google mapに活躍してもらいましょう。
中央の白っぽいのが製造所の主な建屋です。
つまり、それ以上あるってことです。
広い!

中央の白い建屋です。広い!

押出

まずは押出から。
イメージは注射器です。
筒の中に材料を入れて、押し出すと出口から製品が出てくる・・・と言われてじっくり見ていましたが、アルミニウムが押しだされて製品が出てくるというところで、未だに感覚が掴めていません。
いくら加工がしやすいことが特徴のアルミニウムとはいえ、押し出されるという感覚がですね。

熱延圧延

ロールの間をスラブと呼ばれる塊を繰り返し通して、徐々に所定の厚さ(薄く)していきます。
機械の大きさ、音の大きさ、そして徐々に薄くなっていくスラブの様子が見て取れました。
スラブ厚500mmほどから30mmまで薄くする作業だと聞きました。
スラブの温度は500度だそうですよ。
かなりダイナミックな作業です。
今回、作業は見なかったですが、さらに仕上げ圧延をして10mm以下になるそうです。

冷間圧延

熱間圧延の次は、冷間圧延で更に薄くなっていきます。
ロール状に巻き取られ、それを常温まで冷ましたのちに、また冷間圧延でさらに薄くしていく。
機械の大きさ、音の大きさはもの凄いものでしたが、力をコントロールしながら、慎重に、正確に製品を仕上げていく作業だと感じました。

バーチャル工場見学のサイトがありましたので、ご参考に。

運搬

ロール状になった製品の重さは8tを超える重さだと聞きました。
ロール状になった製品を運搬するフォークリフトにも乗車体験させててもらいました。
製品を揚げ降ろしたり運搬する際は、高い運転席からは大人でも死角だらけになってしまいます。
それを補うのがカメラとモニター。
アラウンドビューモニターも備わっていました。
当然のようにミラーも付いていました。
安全確認は、多面的に、繰り返し、何度でも。

無人の運搬機械も活躍しているようで、それに対する歩行者側の安全設備などがありました。

ご安全に

そういえば、製造所内の挨拶は「ご安全に」でした。

元々は、ドイツの炭鉱夫たちの間で使われていた「ご無事で(Gluck auf,グリュックアウフ)」という挨拶が由来とされています。

この挨拶を1951年、住友金属工業株式会社(現・日本製鉄)の大中さんが、現地で知り、帰国後の1953年に住友金属工業で「ご安全に!」が使われてその後、鉄鋼業界を中心に広まったそうです。

製造所内のあちらこちらに、安全に関する工夫が見られました。
子どもが描いたであろう絵もあちらこちらにありましたね。

R&Dセンター

R&Dセンターでは、アルミニウムの特性を体験しました。
・軽い
・強い
・錆びにくい
・磁気を帯びない
など、いろいろな体験をしました。
もっとじっくりと体験したかったなって思っています。

アルミ箔の災害時の利用方法

アルミ箔の災害時の利用方法についても教えていただきました。
・臭いを通しにくい。⇒おむつやトイレの処理に使える。
・加工しやすい。⇒即席スプーンが作れる。
・光を反射する。⇒避難所で光を周囲に漏らさない工夫が可能。

最後に

こんな感じで予定のプログラムはあっという間に終わりました。
子どもたちと一緒に、興味深く、真剣に見させていただきました。

時間が足りない感が強かったのは、「株式会社UACJ」名古屋製造所・R&Dセンターの皆さん、コモンズ投信のみなさんの、あれも見せたい、これも見せたいという想いが強いからだと思います。
みなさま、お世話になりました。
ありがとうございました。

身近なアルミ缶の再生率は90%を超えているそうです。
アルミニウムはリサイクルしやすい素材。
コスト面がどうなのかわかりませんが、仮にそのためのコストがかかるとすれば、我々はしっかり負担していくべきなんでしょうね。

それにしても工場見学をすると、ホント、その会社のファンになっちゃいます。
株式保有したいです。

製造所の隣の歩道橋にも株式会社UACJ名古屋製造所の名が。

株式会社UACJ 名古屋製造所前 港明歩道橋

身近に使っているアルミニウムなのに、知らないことだらけです。
いろいろと調べて知って、もっと上手に活用していきたいですね。

そういえば、製造所内の自販機が、缶ばかりだったような…。

では。


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