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ザ・2020ビジョンの月次報告~わたしの読み方・2024年11月運用分~

コモンズレター

コモンズ投信のザ・2020ビジョンのコモンズレター11月運用分が公開されています。
変化を始めた会社、変化にチャレンジする会社に注目するザ・2020ビジョンです。
わたしも変化に注目しながら読んでいます。
皆さんならどんな読み方をしますか。

ザ・2020ビジョン_コモンズレター ←こちらをご覧ください。

運用責任者メッセージ

運用責任者である伊井さんのメッセージです。

12月3日に設定来高値を更新したとのこと。
コツコツと丁寧な運用をしていただいた成果だと思っています。
ありがとうございます。

運用状況

ポートフォリオ組入銘柄数は前月同様の59社と報告されています。

上場来高値を更新した銘柄は6社、年初来高値を更新した銘柄も15社ありました。

コモンズレターより引用

毎月年初来高値や上場来高値を更新した会社が報告されていて、心強いです。
引き続きザ・2020ビジョンに期待と注目をしていきたいと思います。

未来予想図

今月は【車を直そう!その2 「薄・軽・強と修理の交点」】がテーマで、ジュニア・アナリストの奥さんが書かれています。

EV(電気自動車)の登場による変化と課題を、車体に焦点を当てて分かり易く書かれています。

バッテリーの課題

軽量化への取り組みは、車に限らず、宇宙機・航空機、スマホなどのわたしたちに身近なものまで様々な場面でチャレンジが続いています。

EVはバッテリーが非常に重いため、車体全体の軽量化が大きなテーマになっています。そのため、よく使用されてきた鋼材よりも軽い、アルミニウムを活用する方向性です。アルミよりさらに軽い素材として、マグネシウムが一つの候補ですが、リサイクルの難しさに加え、新地金供給の大部分を中国が占めている点が懸念事項です。

コモンズレターより引用

アルミニウムより更に軽い素材がマグネシウムなのか。
供給先も懸念事項として考えなければならないですね。

ギガキャスト

ギガキャストとは、車体を超大型鋳造機でひとかたまりの部品として生産する方式です。今まで常識だった溶接・ボルト留めが不要となり、ボディ剛性や生産効率が向上するメリットがあるため、世界中の自動車メーカーが注目しています。
その一方でデメリットもあります。アルミ材を使用していますが、巨大で複雑な鋳物であるため、パーツごとに加工して組み立てる従来のオールアルミボディ車と違って、加工硬化による剛性(金属加工で力を加えると素材の強度が上昇します)が得られず、薄く作りにくいそうです。そのため、軽量化を期待してアルミニウムを使っても、思うほど効果が得られていないようです。

コモンズレターより引用

生産する過程で起こるのが加工硬化です。
メリットとデメリットがあるんですね。
なかなか難しいもんだなー。

・加工硬化とは、塑性加工が繰り返されることで金属材料が「硬く」そして「もろく」なることです。

はじめての工作機械より抜粋・引用

自動車業界はこのような課題をただ傍観しているわけではなく、リペアビリティ(修理可能性)の解決に向けて取り組みを進めています。矢面に立つテスラはボディ修理の研究開発投資を続けており、最近では修理の選択肢が出てきたとのことです。

コモンズレターより引用

修理

修理についても課題があるそうです。
全部取り換え、しかも専用工場や高度な技術が必要とのこと。

その一体不可分で厚みのあるボディ構造が鈑金修理を困難にしています。加えて、アルミ材は熱影響に敏感であるため、修理には専用工場や高度な技術が必要です。この結果、修理が不可能、あるいは非常に高額となり、僅かなダメージでも全損扱いにされるケースが報告されています。この影響でテスラ車との契約を拒否する保険会社すら出現しています。

コモンズレターより引用

課題解決に向けては修理可能性についての技術開発が行われているとのこと。
また、修理人材の不足も課題だそうです。
課題が多いですね。

某アルミ関連企業の元研究者から、「日本の製鉄会社のハイテン鋼の技術が極めて高い水準にあり、自動車ボディのアルミ化は現実問題として難しいだろう」との見解を伺いました。製鉄技術のさらなる進化によって、アルミボディ、ひいてはギガキャストの普及が限定的になるシナリオには注意を払う必要があります。

コモンズレターより引用

ハイテン鋼とは「引張り強度が強い鋼材」のこと。
日本の製鉄会社にも頑張ってほしいし、EV技術、関連技術の進展にも期待したいし、悩ましい気持ちです。

コモンズPOINTからのお知らせ

【コモンズPOINT第12期応援先 最終候補3団体決定のお知らせ】

ということで、以下の3団体が最終候補に選ばれたそうです。

日本パラカヌー連盟
日本パラアイスホッケー協会
日本知的障がい者卓球連盟

コモンズレターより引用

どの団体も興味深いですね。
これから受益者には選考という悩ましいことが待っています。
楽しみながら悩みましょう。

動画での月次運用報告はこちらです。
ザ・2020ビジョンは後半で登場です。

では。

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てっさん
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