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わたし、形狩りの衆になりまして~大井川流域にて~
形狩りの衆とは
形狩りの衆は「顔の家」プロジェクトのために集まった彫刻型取りの技術者集団で、地域住民とライフマスクを製作するワークショップを通じて、そこに住む人々の存在証明としてアーカイブを目指すとともに型取り技術の伝承を試みています。記念碑的な役割から個人と社会をつなぐ装置へ役割を変化させたパブリック・アート。その新たな可能性を無名性のキーワードで探求しています。
その形狩りの衆に出会ったのは、大井川流域で開催されている無人駅の芸術祭の会場です。
顔の家
場所は、川根本町徳山にある中川根第一小学校(当時)の校舎内。
顔の家という作品が展示されていて、そこで代表の山本直さんと出会いました。
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小学校が当時、あと一年で閉校する話と、中山間地域が抱える問題など。
そしてコロナ禍だったことで、当時はワークショップも難しかったとき。
形狩りのやり方やワークショップの様子などの話も聞きました。
当時のメモに、わたしはこんなことを書いています。
会場の小学校は、あと一年で閉校する予定だとか。
問題がない地域なんて存在しないと思う。
でも関わることで問題の解決に繋がればいいのかな。
この投稿を書きながら、自分の気持ちが変わっていないことを確認出来ました。
むしろ、そこが起点、変化点だったのかも、なんてことも感じています。
軸が決まり、そこにご縁が集まって、いまがあるような。
間違いなく、とても大きな変化点です。
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無人駅の芸術祭2023
そして無人駅の芸術祭2023では、ワークショップの手伝いをしました。
それは、形狩りの衆デビューのとき。
石膏とガーゼを使って、型を作る作業です。
型を取って、そこに石膏を流し込んでライフマスクを作る。
工程はシンプルですが、初めてのわたしはドキドキ。
ドキドキしながらのわたしに型を取られた方は、どう思っていたのでしょうか。
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ま、わたしもですが
前段で、髪の毛の生え際、眉毛など、石膏が付きやすい場所を養生します。
石膏で固まったら痛そうですもんね。
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そういえば石膏を触るのって、いつ以来だろう。
いやいや、触ったのは紙粘土だったかな。
どちらにしても、何かを素手で触るのは気持ちいいですね。
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初めての作業はドキドキの連続です。
石膏を水に溶く作業にもドキドキです。
ガーゼに含まて、顔に張り付けていく初期の作業は、仕上がりにも影響するんだろうなと思いながら、とても慎重に。
貼り付けているうちに、石膏が反応して熱を持ってきます。
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何度か重ねてガーゼを貼ったのちに、乾いたら型を顔から剥ぐ作業です。
綺麗にはがれるか、破れたりしないのかドキドキしながら。
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なんだか、顔の皮を剥がしているみたいですね。
同時に、卵から生まれてきたみたいにも見えます。
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次の工程へ
その型に石膏を軽く流して表面になる部分を作ったあとに、今度は石膏を染み込ませた繊維材料を貼り付けます。
ああ、こうやって出来ているんだって、ようやく頭の理解が追いつきました。
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石膏が乾いたら、いよいよライフマスクを型から剥がす工程です。
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壊れちゃいそうで、かなりおっかなびっくり。
どんなふうに剥がれるのかイメージできなかったのですが、ちゃんとライフマスクが生まれました。
もうひとりのじぶんが生まれたような感覚でしょうかね。
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写真も、とてもいい顔が撮れました。
こういう表場が出来るって、素晴らしいな。
わたしもこんな豊かな表情が出来るように生きなくては。
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ライフマスク作りませんか~ワークショップ~
さて、ワークショップのお知らせを見かけました。
ひとつ条件があるそうです。
条件とは型取りされる方は、大井川流域に縁がある方とのこと。
小さな縁、大きな縁、どちらも大井川流域とのご縁に違いありません。
現在大井川流域にお住いの方はもちろんですが、以前大井川流域に住んでいた方や無人駅の芸術祭に係わった方も対象となるようですよ。
その詳細については、下記画像に記載されている、形狩りの衆ライフマスク係まで問い合わせてくださいね。
2023年9月末日までの申し込みだそうですよ。
![](https://assets.st-note.com/img/1693293039279-0ynHajE0P1.png?width=1200)
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みなさまの型取りを、大井川流域でお待ちしています。
では。
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