【無料記事】ステレオタイプから逃れて
ステレオタイプから逃れたいけど逃れられない男、キツツキです。
はじめに
近々は時間が十分にあるので、英語の勉強を習慣にさせようと勤しみながら、せっせと読書にも励んでおります。そんな中、今読んでいる本が相当面白くて、興味深かったので紹介しようと思います。それがこちらです。
紹介
「ステレオタイプの科学」 クロード・スティール著
この本は、正しいかどうかは別として、世の中にある偏見やステレオタイプ(女性は数学が苦手、筋トレ好きはバカ、黒人は白人よりも成績が低い、etc)によって、自分も含めたあらゆる人が無意識の内に心理的な負担を背負ってしまっているのではないか、それによって本来の自分の力を発揮できなくなっているのではないか、逆にそれをバネにして良い成績を上げることもあるのではないか、という疑問について、それを研究によって解き明かしていく道筋を明らかにしながら、僕たちに分かりやすく説明してくれます。
感想
僕の周りにはそういった偏見を恥ずかしげもなく顕わにする人はいないのですが、一般社会にまで範囲を拡大してみると、どうしてもそういったことを口にして、差別を行ってしまう人が確実にいることをテレビやネットを通じて理解していたので、この本の内容には非常に興味がありました。
人間はどうしても自分と似ている人のことを好きになる性質があるみたいなんで、違う人を嫌いになってしまうまでは行かないにしても、自分とは違うんだと区別をするようになってしまいがちなんですよね。
こういった性質を利用して、特定の人と仲良くするための方法としても利用することは出来ます。共通点を浮き彫りにして、自分と同じグループに属しているとその人に理解させてあげればいいわけです。
こういった性質は使いようでしかないんですが、それが悪い方向に行ってしまったことに対してどのように対処出来るのか、というのが今回の本で取り上げられている内容です。
いつの間にか出来てしまった違いによって、根拠のない偏見、ステレオタイプが生まれる。それによって、生まれながらにしてその負担を背負いながら、根拠のないステレオタイプを自分が証明してしまわないようにと悪戦苦闘せざるを得ない。
中々残酷な内容だな、と思いました。生まれながらにして背負わされてしまう大きな重りをずっと抱えて生きていくのは本当に大変です。これは日本で生まれ、何不自由なく学生生活を過ごし、ある程度の大学にも行かせてもらえている僕も含めてです。誰しもが形は違えど、社会によって心理的な負担を抱えさせられているわけなんですね。いやー、しんどい。。。
終わりに
現時点で、この本を最後まで読み切れているわけではないんですが、本の後半にそれらの問題を解決する単純な方法も提示されているそうなので、非常に楽しみです。僕たちはこういった途方もない問題にどこまで戦うことが出来るんですかね。
今日はここまでです。それではまた。
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?