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映画『ブラックベリー』の感想

前から気になっていた映画「ブラックベリー」を観たので、思ったことをまとめてみました📝

本作は、かつて一世を風靡したという携帯端末ブラックベリーと、それを生み出したリサーチ・イン・モーション社の栄枯盛衰を描いた実話に基づくコメディ作品です。

このブラックベリーという端末。

わたし自身は馴染みがありませんでしたが、最盛期には世界の携帯市場で45%のシェアを誇っていた事実には驚きました。今ではスマートフォンの代名詞となったiPhoneが登場する直前まで、市場を席巻していたそうです😳

こだわりが哲学を作る

ブラックベリーが最後までこだわっていたのは、クリック音でした。

一見小さなことのようですが、ボタンを押したときの感触や音って、意外と使うモチベーションに大きく影響しますよね。

これで思い出したのが、自動車メーカーAudiでの試乗体験です。

運転者の使い心地にこだわりを持っているブランドだそうで、車内のあらゆるボタンは軽すぎず重すぎず、押す度に「カチ。」と絶妙な感触が指先に伝わります。ナビもほんの少し運転席側に向いていて、「使っていて心地よい美しさや機能性」が備えられていることに感心したのを覚えています。

ブラックベリーのクリック音にも、同じように「使う人を想う心」が込められていると思いました❤️‍🩹

組織とともに変わる人間模様

映画の見どころのひとつは、登場人物たちが組織の変化をそれぞれに経験していく過程です。

最初はダグの勢いに隠れて控えめだったマイクが、後半では指揮を取り始めます。最終的にはマイクが会社をたたむ決断をし、ダグはその直前に株を売却して利益を得たそうです。

肩を組んで夢を追いかけていた二人の姿からは想像できない結末ですよね。それぞれが選んだ道を見ていると、人や組織が成長していく過程には避けられない変化があることを感じさせられます。

幸せの形

この映画は、成功と幸せの関係についても深く問いかけるものでした。

特に印象的だったのは、ジムが共同経営者として加わる前、小さな事務所で仲間たちがムービーナイトを楽しむシーン。笑い合う彼らの姿は、どんな時よりも幸せそうに映りました。

その後、富や名声を手に入れるにつれ責任が増し、深刻な表情を浮かべるようになり、心から笑える瞬間が減っていく様子が描かれます。

成功が必ずしも幸せと直結するわけではない。この対比が視聴者に深いメッセージを投げかけているようでした。

没入感のあるカメラワーク

構成面においても印象に残ったポイントがあります。

ドキュメンタリーのようなリアルなカメラワークが特徴的で、まるでその場にいるかのような臨場感を味わえるのです🎥

隠し撮りや定点撮影のような画角が多用する手法が、実話に基づくストーリーにほどよい緊張感を与えていると思いました。

まとめ

ブラックベリーはひとつの製品と企業の歴史を通じて、「成功」「組織」「幸せ」といった普遍的なテーマを問いかける作品でした。

技術や組織の変化に翻弄される中、どこに自分の哲学を持って、どのようにしてそれを表現していくのか。

この映画が投げかける問いにじっくり向き合ってみたいです💡

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