ほんの些細なモヤモヤと違和感が、新たな気づきと前進をもたらす
「小さなことまで気にしない」
例えば、人間関係で何かもどかしいことがあった時に
親に言われる言葉ではないか?
しかし最近思うのが、そういった小さなモヤモヤ、違和感こそが
新たな発見へと導くヒントとなっているということ
そして気にせずに見逃すことがかえって遠回りとなる
根本的な課題は、人間関係にしろ、ビジネスにしろ、解決されず、前に進めないという皮肉な現実である
それは日々の生活でもそうだし、仕事でも、経営でも、
人生あらゆる局面において共通だと思う
例えばビジネスの場面で考えてみよう
ある営業マンがここ1ヶ月、案件成約しようとアプローチをしてきた客がいたとする
当初、客はすごく話に乗ってくれて、興味が湧いている様子が営業マンから見てもひと目に伺えた
営業マンは、これは固いと思う
そして何回か面談を重ね、いよいよクロージングとなった
「〇〇さんごめんなさい、実は他社で決めてしまったんです、理由はね。。。」
、、、こんな場面、誰しもがあったのではないだろうか?
なぜ成約にならなかったのだろうかと、経緯を振り返ってみたい
途中の面談で、客の心がやや揺れ動いている瞬間がなかったか?
客がちょっと無理をしている素振りが一瞬でも垣間見えなかっただろうか?
客は、その時から「どうしようか」と悩んでいたはずである
ただ、頑張って提案してきてくれているセールスマンの話は聞いてあげないと、悪い気がする
期待を持たせてあげないと申し訳ない気もする
だから客は必死に感情を隠そうとする
そうすると当然、そのちょっとした客の心の動揺や迷いは、営業マンからは見えにくくなる
営業マンはそのちょっとした違和感に「気づかないフリ」をしてこなかっただろうか?
そんな幻想とは向き合いたくない、むしろ自分を信じれば必ず成約できるんだ、と躍起になっていなかっただろうか?
もしその時、その客の一瞬の迷いにスポットライトを当て、
どの点で迷っているのか、客に本当の気持ちを吐き出してもらう時間をプレゼントしていたら、
状況はどうだっただろう?
じゃあその不安な点をどうしたら解決できるだろう?
という問いに繋がったのではないだろうか
自分の生活の場面についても考えてみよう
私たちは日々外部環境に触れ、それぞれに流れるような感情を抱いている
感動した時は強烈なイメージとして脳に焼き付き、記憶となって残るが
心のどこかに一瞬のモヤモヤを感じた時、というのは記憶には残らない
右から左へ流してしまうのである
さて、その一瞬に気付き、フォーカスしていただろうか
もし、その違和感に気づいた時
なぜ自分は違和感を感じているんだろう?
と客観的に捉え、自分を見つめ、原因を掘り下げてみることができれば、
自分はこういうことに対して悔しさを感じるんだとか
こんなことに怒りや悲しみを感じてしまうんだ
とわかる
そうすると、自分という人間がより明確になる現れてきて、
そんな自分を理解し、受け止めることができるようになる
自分を受け入れることができると、自然と他人も受け入れることができるようになる
日々の問題は、自分の心が一番よく知っている
自分の心は、アラームをしっかりとキャッチしているのだ
だから自分の感情に素直になり、ほんの一瞬の違和感も無視せず受け止めることで
より一歩次のステップへ進むことができるようになる
神は細部に宿る
自分の好きな言葉のひとつだ
通常の使う場面は異なるかもしれないが、要するにそういうことだと思う
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