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詩 「これでいいのか」


他人を批判的に眺めるのは容易いが
自分を批判的に内省するのは難しい

おのれは
おのれを守るために
絶えず自己弁護を繰り返し
おのれを正当化しながら
おのれを嫌悪する時でさえ
おのれの嫌悪の正しさを
証明しようとするから
自己批判は難しい

このように書いている間も
私は私の正しさを証明しようと
理屈をこねるのに必死だ

とはいえ
私はいかなるときも
私は正しくないかもしれない
と考えることを忘れたくない

強い自己批判はいつか
自己否定へとつながり
自分を殺したくなるだろう

私が自己否定するとき
私は私の欠点を愛せない
私なんかいなければいいと思う

しかし
そう考える私もまた
正しくないかもしれないのだ

これでいいのだ!ではなく
これでいいのか?なのだ

解決などありはしない

これでいいのか?
を続けることだけが
これでいいのだ。



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