#私の仕事(〜2023年4月AKL NZ)
日本でいう特別支援学校で働いています。
小学校のお子さん(5歳)から21歳までの生徒さんがいます。
私の仕事は、ラーニングアシスタントと言います。他の学校だと、ティーチャーエイドと言われていることが多い仕事です。
各クラスに担任の先生とセラピストさんたち(フィジオ、オキュペイショナル、スピーチ)がいて、先生が作る毎日のタイムテーブルにしたがって、楽しい学校生活を送るお手伝いをします。
これまで、嬉しかったこと
歩けなかった生徒さんが歩けるようになったり、
YesもNOもわからなかった生徒さんが、身振りや手振り、アイコンタクトでコミュニケーションを取れるようになったり、
学校に来ると泣いてばかりの子が、親御さんとはなれて、すごせるようになったり、
泣いたり、怒ったりもふくめて、感情を表現してくれたり、
もう、それは、それは、いろんな発達を間近でみられることが、一番嬉しいです。
合わせて、セラピーの時間には、運が良ければ、自分のセラピーにもなります。
ただ、悲しいことも時にはあります。
出勤して、じぶんのクラスでなくて、スタッフルームに行ってと言われる日が何回かありました。
朝から、スタッフルームに集合という日は、悲しいお知らせのある日です。
ティッシュボックスがどのテーブルにも置かれています。
今まで懸命に生きてきた生徒さん、その子のことをしばし偲んで、仕事に戻れる人から戻っていきます。
特にその生徒さんのクラスのスタッフは、悲しみも大きく、立ち直りも時間がかかることが多いです。
それは、他のクラスのスタッフで出来るだけカバーします。
こういう悲しい日が急に来てしまうかもしれない状況、そういう経験が何回かあるので、毎日、毎日の一瞬一瞬を、後悔のないように、少しでも楽しく過ごしてもらいたいと思っています。
こんな毎日、気がついたら10年以上もしています。毎日が挑戦、毎日、全力で笑顔を作っていきます。
この仕事の肝
下記以外にもまだたくさんの細々した仕事、洗濯機、乾燥機を回すとか、掃除、各コーナーの設置もあります。
が、敢えて、この仕事の肝はなにかと言えば、
生徒さんと先生、生徒さんとセラピストさんの間にはいって、
生徒さんの声を代弁
することが大きな意味ある仕事だと思います。
食事、トイレの介助、いつもと違う反応、仕草、身体のこわばりをストレッチの時に感じたりなど、私たち補助員はいつも生徒さん側にいます。
セラピストさんは、週に2回、決まった時間しか来ないので、その時に、それまでの状況を伝えて、指示を仰いだり、相談したりします。
急な時は、クラスの担任を通じて連絡してもらいます。
そういう意味で、生徒さんに信頼してもらうことはすごく重要です。そのためには、相互理解は欠かせません。言葉だけでなく、私のクラスは、ほとんどの子が話すことができませんので、汲みとって伝える人が必要なのです。
私は、そういう意味で、生徒さんがどうしたら心を開いてくれるのか、クスッと笑っちゃうようなことは何かなって、探っていきます。
そして、究極の目標は自立です。あくまでも、可能な限りそこに近づけていく努力をおしみません。
先生、セラピストさん、家庭からの情報、同僚との話し合いなど、臨機応変に取り入れて、対処していきます。
それでも、どうにもならないことも多いのが現状ですが、前日より少しでも良くなるように、たった5時間ほどしかないので、集中して取り組んでいます。
具体的な仕事
私のクラスの場合: 新入生のクラス。脳性麻痺の子がほとんど。生徒さん6人、補助員3人
1、生徒さんが登校してくる ➡︎ カバンから、お弁当、連絡ノートを出して、指定のところにおく。
2、朝のニュースの時間、サークルタイムまで自由時間。補助具をつけたり、絵本を読んだり。
3、ニュースタイム。会話ができない子は録音機で家族からのメッセージがあるので、そのスイッチを押す補助したり、姿勢の維持ができない子は助けたりします。
4、体を動かす時間。車イスの子は車椅子から降りて、マットの上でストレッチ。自分で歩ける子、歩行器で歩ける子は外へお散歩へ。
5、生徒さんのモーニングティ。ほとんどの子が補助が必要。もしくは、胃ろうの子は、機械をつけてスターとさせる。
6、(休憩時間、モーニングティ)
7、シェアドリーディング、先生が毎週決まった本を1冊読んで、理解を深める時間。この時も、一緒に楽しめるように、手助けする。
8、セルフケア。トイレの時間。トイレットトレーニングができる子はトレーニング。そうでない子で25kg以下の子は、補助員2人でベッドに移動。25kg以上の子は、ホイスト、スリングを使ってベッドへ。
このタイミングでスタンディングフレームにする。
9、プレイベースラーンニング。遊びながら、そこから、学んでいく活動。
10、お昼ごはん、生徒さん。
11、わたしたちの昼御飯のあと、フォニックス。
12、音楽セラピーや、ダンス、アートのクラス(日替わりで)
13、帰りの支度。さよならの歌を歌って終了。
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