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主体性とは何か?



元サッカー、日本代表監督の岡田さんが元サッカー日本代表監督の岡田さんが創設に回っているFC今治高校の実践から学ぶ機会がありましたので、今回も五七五でシェアしたいと思います。

特に、この学校で強調されていたキーワードの1つは「主体性」でした。

主体性と言うのは、一人ひとりの生徒の夢を実現するための原動力となっていることです。そこで1句。


この多様性の時代に、何が正解かは、すぐには見つからないこともありますが、主体性の根底にある自分の欲望(したい)が、とりあえずの自分にとっての正解として動き出すのには共感しました。



この学校の創設に深く関わっている岡田元監督は、今回の学びの場での発言を拝見する限り、何も個人的な打算は無いように感じました。純粋に未来を生きる子供たちのために貢献したいと言う思いを感じました。



もちろん、生徒たちの中には、未来の夢が決まっていない人たちもいるようです。しかし、この学校では恵まれていることに何度も有名人が特別講師として招かれ貴重な話を聞く機会が多くあるようです。それが一人ひとりの生徒の夢に何らかの影響を与えているのではないかと想像する事は難しくないと思います。



この学校における学習活動の1つの特徴として、探求学習を明確に位置づけていることが挙げられると思います。その中で一人一人が問いを見つけることが尊重されています。伝統的な学校教育の中では、教師が問いを持ち、生徒がそれに答えると言うトップダウンの流れが主流でしたが、生徒が自ら自分の問いを見つける事は、社会的な問題を自分に惹きつける大きな原動力になると感じました。


そもそも探求する事は大いにワクワクすることですし、すでに答えが与えられている授業と言うのは決してワクワクするものではないと感じました。そして自分の問い持ち探求していく事は、自分たちの社会を作り上げていく土台となる営みであり、それは民主主義社会の根本につながることではないかと感じました。こうした探求の喜びを体験できるこの学校の生徒たちは、きっとその機会を成立させている様々な人々や環境に感謝していることでしょう。


話を聞いていて、あまりに主体性が強調されると、それに合わせられない生徒たちも出てくる可能性があると感じました。全員がみんな主体性を唱えていたら、その環境もちょっと不自然になってしまうのではないかと感じましたが、昨日のお話では、学校から何か特定の考え方や行動様式を強制する事は一切ないそうです。主体性も多様性の中に位置づけられるんだなぁと感じました。



この学校を設立するにあたって、地元住民からは必ずしも肯定的に受け止められたわけでは無い側面もあったようです。つまり人々からの抵抗もある程度あったようです。しかしそれは際だった対立と言う形の抵抗ではなく「一体何ができるんだろう」と言う模様。眺め様子見の抵抗だったようです。しかし、そういう抵抗があったからこそ地域住民の方々との対話を重ねる努力があったようですし、またそうした抵抗があるからこそ、より教育内容を充実させていこうと言う教職員やスタッフの取り組みもあったそうです。そう考えると、抵抗と言うのは取り組みを抑制するものではなく、むしろより実践を良いものにしていく原動力にもなり得るんだと感じました。



野中恒宏

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