嬉しい報告を受けた話

年度末、思った以上に忙しいぞ??
来年度大学院は大丈夫なんだろうか??
と、少し不安になっているMr.チキンです。
今日は嬉しい報告を受けた話をします。

チキン先生お電話です!

今日、下校指導後、職員室で仕事をしていると・・・

チキン先生、お電話です!

という声がかかりました。
名前を聞くと、聞き覚えのある名前。
何かあったのかな?ドキドキしながら電話に出ました。

報告することあるんでしょ

電話に出ると、やっぱり!
3年前に出した特別支援学級卒業生の保護者でした。

ほら、報告することあるんでしょ。

もじもじしている様子が電話からも伝わります。
変わらないなぁ。こういうところ。
でも、出た声はしっかりと声変わりして、青年になっていました。

先生、高校受かりました。○○高校です。

そっかぁ。おめでとう。
受験はどうだった?教科は何が苦手だった?おいおい、全教科?
そのあと、得意な教科聞きづらいだろ!
得意なのは国語?そうだよなぁ。君の作文はしっかりとした文章だったからな。
理科が苦手?でも、実験があったら君は大丈夫だ。

嬉しくて、ついつい話が進みます。
何かあったらすぐに電話をよこすように伝えて電話を切りました。

教育課程編成の裏話

もちろん、その子の合格はその子の努力のたまものです。
ただ、実はこの子の世代の卒業生は今日の段階で数名、普通科高校に合格したという報告を受けました。そうして考えるのは教育課程編成のときのことです。
知的障害学級判定の子と情緒障害学級判定の子が同じ学年にいたのですが、
管理職を説得して、二つの障害種を混ぜて教育課程を組みました
そして、6年生までの教科書を終えるカリキュラムを立てました。
なぜなら、この子たちが卒業した後、必ずこの子たちは受験を経験するだろうと考えたからです。
その時に必要な学習はすべて終わらせておいてあげなくてはいけないと考えました。

特別支援学級だから習っていなかった

という言い訳をさせたくなかったのです。
もちろん、特性もあるため、理科は教科書に載っている実験をすべて行うなどの支援をしました。
紙の資料で伝えられるよりも、目の前で起きた現象の方が子どもたちは捉えやすいようでした。
だから、彼と話をしている間、ずっと、その年に行った実験などの思い出が浮かんできたのです。

今もまだ嬉しさの余韻がまだ残ってる

特別支援教育は、本人や保護者が選択して来る進路です。
ですので、通常学級よりも”来てくれる”という感覚が大きいと私は思っています。
だからこそ、

ここに来なければよかった

と思われていないか?と日々不安の中仕事をしています。
逆に

選んでよかった

を目指しているのです。
今回、高校までの進路選択のめどがついたということで、
まずはほっと一安心です。
そして、彼の頑張りを想像し、喜びの余韻が今も残っていることに気付かされるのです。

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