ゆっくり、ていねいにやるのはいい。 焼肉屋の先輩の話
こんにちは。特別支援学級教員13年目のMr.チキンです。抽選が当たり、8月にフルマラソンに出場することになりました。少し本腰を入れて練習をしなくては!
今日は「ゆっくり丁寧にやるのは良い」と教えてくれた焼肉屋の先輩の話をしたいと思います。
焼肉屋でのバイト
学生時代、焼肉屋でバイトをしていました。焼肉が特別好きというわけではありませんでしたが、親友が
と誘ってくれたのがきっかけで、働くことになりました。
(この親友が義理の弟になるとは、この時は想像もしていませんでした。でもこれはまた別の話に。)
バイト先の面接では、
という面接担当者の”よくある質問”に対して、
と言ってしまいましたが、すぐ隣で親友が「でも、土日も働けるよな。」と小突きながら言ってくれたので訂正し、なんとか採用されました。あの質問はこちら側のやる気を見ていたのですね。実際に働き始めると土日も休みをもらえる職場でした。
このように、社会のしくみというか、暗黙のルールのようなものを、焼き肉屋バイトから学んだのです。
”手際良くさばく”が中々できなかった学生時代の自分
そこそこ知られているチェーンの焼肉店だったため、お客はひっきりなしに入りました。特に金・土曜日、祝前日はかなりの客の入りだったので、手際の良さが求められました。
休みなく入るオーダー。肉肉肉肉肉肉肉肉・・・世界中の牛がよく絶滅しないなぁと感心するほどオーダーが入ります。それを決められた皿に決められた分量、決められた配置で置かなくてはいけません。
私は元々要領の良い方では無い人間だったため、
と、考え、働いていました。
もちろんそんな考え方ではオーダーが間に合うわけは無く、他のスタッフに迷惑をかけてしまうこともありました。
いっしょに入った親友は感覚をつかみ、ものすごい早さで注文をこなしていきます。
働いて感じる劣等感のようなものを、生まれて初めて覚えたのでした。
バイトリーダーが教えてくれた、今も大切にしていること
そうなると、だんだんとミスが出てきます。
私がお子様ランチのケチャップに、誤ってコチュジャンを入れてしまった日、バイトリーダーが私を呼んで話をしてくれました。私は失敗を咎められると思い、恐る恐る控室に行きました。
すると、バイトリーダーは、「チキン君、今仕事大変でしょう。」と言いました。「はい。」と正直に答えると、バイトリーダーは
と言ってくれました。
この言葉を聞いてから、心がスッと軽くなり、次の日から少しずつオーダーをこなすのが早くなっていきました。
という価値付けが、自信をつけたのだと思います。
焼き肉屋での経験が、そのまま今の教員に使えるかというと、そのようなことはありません。あの頃は肉を持っただけである程度のグラムが分かるほど研ぎ澄まされて(?)いましたが、今の職業ではそのスキルは意味をもちません。
でも、このバイトリーダーから学んだ「ゆっくり丁寧にする仕事には価値があるということ。」や、「自信を付けるということの重要性」は生涯大切にする考え方なのだろうなと考えています。
では、またね~。
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