特別支援学級教員が使いやすいランドセルについて考えた
こんにちは。息子が来年度には入学ということで、ランドセルの展示会に行ってきました。特別支援学級の教員13年目のMr.チキンです。
今日は教員目線から考えた使いやすいランドセルについて考えてみました。
ランドセルも多種多様な時代~ラン活戦国時代~
今、ランドセルを買うための活動の事を
というようです。入学の1年前からラン活をするという話を聞いて、「え~??」と驚いていたのですが、いざ自分の家族がとなると、「なるほど。これは1年間かかるかもしれない。」と納得しました。
数万円の家庭には大きな出費。まず慎重になります。そのうえ、本当に、各社工夫をされていて、多種多様なランドセル商戦が展開されているのです。
ランドセル選びは基本的に好みだと思うのですが、その中でも特別支援学級の教員として押さえておきたいポイントを書きたいと思います。
ランドセルの注目ポイント① 重さ
ランドセル選びで見てほしいのは重さです。
新学習指導要領になり、教科書の重さが15年前と比べて約1.5倍になっている。
タブレット端末を持ち帰ることがある。
このことから、ランドセルは可能な限り軽いものが良いのではないでしょうか。教科書が上下巻に分けられていたり、置き勉(教科書を学校に保管しておくこと)を許可するようになってきたりと、登下校の重さへの配慮はしているのですが、それでも荷物の重量は私たちが小学生だったころよりも重くなっています。
私の受け持っていた子の中で、
と涙ながらに訴えてきた子がいました。(理由はそれだけではなかったですが・・・)
特に長期休み前は持ち帰るものも多くなりますので、負担軽減を考えてあげたいものです。
ランドセルの注目ポイント② 耐久性~ランドセルが身を守る~
「6年間使うのだから当たり前でしょ?」と言われそうですが、耐久性は大事です。もちろん擦り傷などへの耐性も必要ですが、ランドセル自体の強度が大事です。なぜなら、実は
からです。
このように、ランドセルは肩と同じ位置の高さで固定されています。
実は保護者からよく聞くのが、
という報告です。ランドセルがなかったら・・・と考えると、恐ろしいことですよね。
ランドセルの注目ポイント③ 内側カバーの有無
この内側カバーがあると便利です。小学生、しっかりとしてきたとは言え、言われたことをうっかり忘れてしまうこともあります。
これは特別支援学級の保護者の方が行っていた支援ですが、
などのように、スケジュールを内側カバーにはさめている家庭がありました。とても良い支援だったので、通常学級の保護者の方にもお勧めしています。
子ども自身が見通しをもつことができる。
教員などの周りの大人が、「ここを見れば助けてあげられる」というポイントになる。
入学してすぐのころ、「今日はおばあちゃんの家に帰ってね。」など、いつもと変化することが出てくると子どもは混乱しますよね。ランドセルをひらいてすぐにメモが見えると安心するようですよ!
”保証が充実”はあまり必要ない
ランドセル売り場に行くと、言われるのが
といううたい文句です。
確かに、保証はあるに越したことはないです。
ただ、特別支援学級の教員をしていてランドセルが使えなくなるほど壊れたという話を聞いたことはありません。
もともと丈夫な作りであるランドセル。保証を重視する必要はあまりないのかもしれません。
おしゃれなランドセル。ラン活も楽しんでいきましょう!
今のランドセルはおしゃれですね。以前、ハリウッド女優の間でランドセルが少しはやった時期がありました。私の好きな女優、ズーイーデシャネルも、ランドセルを背負っていましたよ!
今の時代は男の子は黒、女の子は赤・ピンクという固定概念は全く必要ありません。黒いランドセルを背負った女の子もかなり増えてきています。
お子さんといっしょに、「もう少しで小学生になる!」というわくわくした時期を楽しんでいきたいものです。
では、またね~!