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✓海と山のオムレツ/カルミネ・アバーテ
▽あらすじ
美味しい食を分かち合うことの歓び。
食べることはその土地と生きてゆくこと。
舌を燃やし、思い出を焼きつくすほどの辛い唐辛子、
庶民のキャビアと呼ばれるサルデッラに腸詰サラミのンドゥイヤ…。
南イタリア、カラブリア州出身の作家が、
アルバレシュという特殊な言語と文化を守ってきた
郷土の絶品料理と、
人生の節目における家族の記憶とをつづる自伝的短編集。
▽印象に残った文章
最初は片口鰯のフライとパン粉をまぶしたタリアッレ、
次いで豚肉、チーズ、唐辛子、黒胡椒のソースをたっぷりかけた
マッケローニ・アル・フェッレット、
そしてアルベリアのシェフ直伝のアルバレシュの
名物パスタ、シュトソーデラット。
▽感想
作者のカルミネ・アバーテさんが子供の頃から
いかに美味しい料理とめぐりあってきたか。
料理の描写も、料理も、
日本にはない美味しそうな料理ばかり。
私達日本人では考えつかないレシピが沢山出てくる。
料理を愛する父や、故郷の人びと、
そしてその父を愛し、美味しい料理を作ってくれる母と祖母。
たしかに舌が肥えるしかないよなあと思う。
そして、この作者が出会ってきた料理たちを
こうやって本にしてくれたこと、
そしてそれを手に取り読めたこと、幸運だなあと思う。
食べてみたいなあ、唐辛子がたっぷり入ったパスタ。
✓海と山のオムレツ/カルミネ・アバーテ/新潮クレスト
↳サンプルもありますので、ぜひ