✓乳と卵/川上未映子
▽あらすじ
娘の緑子を連れて大阪から上京してきた
姉でホステスの巻子。
巻子は豊胸手術を受けることに取り憑かれている。
緑子は言葉を発することを拒否し、
ノートに言葉を連ねる。
夏の三日間に展開される哀切なドラマは、
身体と言葉の狂おしい交差としての表現を極める。
▽感想
Audibleで視聴。
紙でなくてよかったかもと思わせる内容だった。
このねっとりとした問題は
読むには重すぎた。
ナレーターの大阪弁とテンポ感が
この話の内容に対していい味を出していたな。
私にはなかったけど、
自分の体が変化していくという
違和感というか緑子からすらば恐怖にもなることが
その恐怖への感情がとても異常だった。
自分の体の変化でも嫌なのに、
身近ではお母さんが胸を大きくしたいと
言ってきたら、
それは思春期かかわらず、反抗したくなるかもしれない。
大人の女になることの変化や過程が
生々しく語られていた。
✓乳と卵/川上未映子/ 文春文庫
↳サンプルもありますので、ぜひ