詩集「超いぬ祭」あとがき
こんにちは、nostalghia(のすたるじあ)です。
文学フリマで初めてお会いした方は初めまして。
このたびは私の新刊詩集「超いぬ祭」を手に取っていただきましてまことにありがとうございます。
たぶんですが、表紙のいぬ⬇だけ見て「なんかいぬがいる」と買ってくださった方もいらっしゃると思うのですが……中を見て「なんだこれ!」ってなられていないか、心配です。
この記事はそんな(?)「超いぬ祭」の、こんなところにあるあとがきでございます。
ここからあとがき
ありがたいことに昨年日本現代詩人会HPの投稿欄で「新人」に選んでいただいてから😊詩を投稿する場所のなくなったnostalghiaは身の振り方がまったくわからなくなりました😞
この1~2年間、作った詩を溜めておいて日本現代詩人会のHPにまとめて投稿する、というのが詩のライフスタイルになっていたので、今年1月からのnostalghiaは「詩はできるがどこにも見せる場所がない」という膠着状態に入ったのです。
これまたありがたいことに、いくつかの詩誌にお声かけいただいて寄稿したりもしていたのですが、それ以外はほぼ詩の発表場所はありませんでした。
まるでコンロにこびりついた油汚れのように、身動きの取れない状態になってしまったのでしたとさ。
ただ、良いこともありました。書き溜める詩の傾向がとても私的な方向に偏りはじめたのです。家族のこと、生まれのこと、育ってきた家のこと……たくさんの詩をつくりましたが、そのなかによく犬が登場するようになりました。
犬なんて飼ったこともないのに、私は詩の中で犬に名前をつけて飼うことになったのです。それがこの詩集の最後に入っている「山犬」で、この詩が「いぬ祭」のはじまりでした。
また、1月からは散文詩のスタイルがしっくりくる時期でした。たぶんずっと投稿欄に行分けの詩を送り続けてたので、その反動だと思います。静かに話すよりも、わぁわぁ喋るほうが気分にあってました。
いぬと散文詩。このふたつがどこにも発表会されずにコンロの油汚れみたいになってしまうのが少し惜しくて、文学フリマに出ようと思ったタイミングと上手く重なり、今回の詩集は「いぬ祭り」になりました。
「超」ってなに? の答えをここに書いておきますと、もともと「いぬ祭」という詩集を夏頃に編んだのですが、それをさらにアップグレードさせたのがこのたびの「超いぬ祭」です。なんかそれ以外思いつきませんでした。ばかです。 これ言わなきゃよかったな。
本当に、このたびはお越しくださりまことにありがとうございました。皆様の貴重な人生の一瞬に、私の詩集が、いぬたちが、少しでも心地よくノイズになれば幸いです。
またどこかでお会い出来ることを祈って。
12/1夜。東京駅の地下で、 アブラのシャワーを浴びながら。