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10月5日の休職日記
・今感じている口の渇きが、乾燥し始めた空気のせいなのか、飲んでる薬の副作用なのかがわからない。
・昨夜23時頃に寝て夜中の2時に起きてしまい、その後はずっとソファでうとうとしていたのだが、意外と今日はそんなに調子が悪くない。
と思っていたらコンビニに行った時に動悸がし始めてさっさと退散することになってしまった。悲しい。
・今回の動悸の原因について、なんとなくトリガーがわかったような気がする。
お金。
夕飯のおかずを選んでいる時、本当に食べたいと思ったものの値段は400円ほどで、それよりも安いものがいくつかあった。
「400円か……高いから今一番食べたいものじゃないけどこっちにしようかな……」と100円ほど安いものを手に取った後くらいから、鼓動が大きくなり始めたように思う。
たった100円の差でも好きなものを選択できないような経済状況になっていることが、不安で不安で仕方がない。
僕は今通院中で、明日のカウンセリングだって6000円もしたし、休職を取るための診断書も4000円くらいかかった。
他にも毎月かかる医療費があるのに、僕はこれからどうしたらいいんだろう。
どうお金をやりくりしていくか考える体力も無いのに。
ほら。
ほらやっぱり死んだほうがいいんじゃないか?
死んだほうが。
・彼氏と付き合ってからもう9ヶ月経つ。もしかして3倍のスピードで時間が流れてたりする?
このままではあっという間に老いて死ぬ。
・彼は本当に優しい。「優しい」と「おおらか」という言葉を擬人化したような人。
好きという気持ちは日に日に強くなるばかりだ。
僕が苦しんでいるとまるで自分のことのように辛そうな顔をし、僕が元気だとぴょんぴょん跳ねて喜んでくれる。
最近は歌詞を全部僕の名前にしたいろんな曲を、至る所で歌うようになってしまった。そのうち外でも歌い始めるかもしれない。
・付き合う前、僕が彼にふと「いろんなことが辛すぎて死んじゃいたくなります」と言ったことがある。
彼は「死ぬまでの時間稼ぎをしよう」と言った。
僕はこの一言で、生きようと思った。
生きてこの人といろんなところに行きたい。
いろんな景色を見たい。
いつか絶対に、憧れのスウェーデンの土を二人で踏む。
僕はそう心に決めて、次に二人で行きたい場所を提案した。
・僕たちは、一緒に可愛いおじいちゃんとおばあちゃんになろうと約束している。
そのための休職期間なのだ。
死にたいと思う気持ちを否定するわけじゃない、でも生きることは放棄しない。
死んでなんかいられない。
・明日、僕がどうなってるかわからない。
昨日や今日みたいに少し調子がいいかもしれないし、また死にたくなってるかもしれない。
カウンセリングがあって外出しないといけないから、それに全ての体力を使って帰ることになるかもしれない。
でもきっと生きようと思う。
僕は大丈夫。