【映画評】「市民ケーン」はnoteに影響を与える
NHK・BS3で放送されていた「市民ケーン」を録画して鑑賞しました。
で、映画評を書いてみようと思います。
なぜ今、「市民ケーン」(かなり昔の作品)なのか問われると、特に理由はありません。
テレビの番組表を見ていてたまたま目に入り、「お、そういえばあの『市民ケーン』ってどんな映画だったっけ?」と思い、観てみました。
はじめに
戦中の作品なので、情報を。
名作の誉れ高き作品…でも古さは否めない
映画ファンの方はご存じだと思いますが、この「市民ケーン」はかなり名作の誉れ高き作品です。
いろんな媒体で「オールタイムベストテン(映画史上最も面白い10本)」のアンケートが実施されていますが、常に上位に入ってきます。
ベストファイブくらいには必ず入ってるんじゃないかなあ。ひとことでいえば、洋画の古典ですよね。
そこまで評価が高い理由は、当時としては斬新な撮影技法(パン・フォーカス、長回し、ローアングルなど)が使われていることが大きく影響しているのですが、今回観た感想を言うと、そこまで斬新な印象はありません。まあ戦中の作品ですからね。。。
ただ、この作品は監督のオーソン・ウェルズが25歳の時のものなのですが、その若さからのギラギラしたエネルギーはあります。「誰も見たことがないものを作ってやろう」的な作家性は感じました。
でも感想を簡単に言っちゃうと、「面白くなくはないけど、う~ん、やっぱりちょっと」って感じです。全体的な古さは否めません。
ストーリー構成は面白い
じゃあオッと思ったところがないかというとそんなことはなくて、脚本の構成は面白いなと思いました。
この映画では最初にケーンが死んだ後に、ケーンの生涯を短くまとめたニュース映像が流れます。
今からこういうことをした人の人生を追いかけますよ、って教えてくれるのですが、これって平たく言えば、あらすじですよね。
で、こんな短くまとめたものじゃよく分からないからってことで、ケーンをよく知っている人物(同僚や親友、元妻など)にインタビューして、そのインタビューの証言をもとに回想シーンが入って、という形でストーリーが進みます。
このストーリー構成ってなにかに似てませんか?
そうなんです。
note内で見かける映画感想文の記事の構成に似てますよね。
まず、あらすじの紹介があって(この映画評もそれに倣いました)、そして、感想だったり具体的なエピソードの紹介だったり、少しずつ細部を掘り下げていく。
まさしく「市民ケーン」のストーリー構成なんですよね。
「市民ケーン」は80年後のnoteにも影響を与えているのです。
そう考えるとすげえなあ。古典の力は偉大ですね。
ちなみにケーンが死ぬ間際に発した「バラのつぼみ」という台詞は、「アメリカ映画の名セリフベスト100」の第17位なんだそうです。
実生活で披露するタイミングは、本物のバラのつぼみを見た時以外、なさそうですね。。。
総合評価 ☆☆☆
☆☆☆☆☆→すごい。うなっちゃう!世界を見る目がちょっと変わる。
☆☆☆☆ →面白い。センス・好みが合う。
☆☆☆ →まあまあ。
☆☆ →う~ん、ちょっと。。。
☆ →ガーン!
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