朝の景色はいつも一緒。

朝会社に向かっている景色は基本変わらない。

それは同じ道を歩いて同じ時間の電車に乗っているから当たり前だろうと思ってしまうが、仕事が終わって帰る時の光景は毎日違う。

朝はいつも同じ人が同じところにいる。同じ動画が何回も再生されていると思ってしまうくらい同じ。

朝乗る電車を待つ時にいる人たちはいつも同じ人が同じ場所に同じ時間にいる。

電車に乗っても同じ込み具合、いつも見る人がいる。

電車を降りて会社に向かって歩く時もすれ違う人たちは毎朝おなじみの顔ぶれ。もちろん、名前は知らない。

家に帰る夕方。

まず時間は毎日違う。

決まった時間の電車に乗っているわけでもないので、帰りの電車は混んでいる日もあれば空いている日もある。

もちろん、知っている人はいない。毎日見かける人はいない。

毎日違う光景が広がっている。

時間は変われど、夕日は毎晩見ることができる。

朝は同じものが繰り返されていて作り物の世界のよう。

晩はいつも違った風景だが、それに新鮮さを感じはしない。

そんな朝と晩を迎えて1日が終わる。そして、また同じように朝と晩を迎え入れる1日が始まる。