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ウクライナ侵攻から1年、終わらない戦争。軍備拡大めざす日本はどこへ向かう?

2/24。ロシアによるウクライナ侵攻から1年。

戦争は終わる気配がないどころか、NATOが戦車をウクライナに提供したりといった様子。
ますます泥沼化していきそうです。

まさに「戦争は始めるのは簡単だが、終わるのはむずかしい。」



この戦争は世界中に影響を与えました。
日本の軍備拡大もそのひとつでしょう。

岸田内閣はこれまでの「専守防衛」の方針をかなぐり捨て、防衛費を大幅に増額して敵基地攻撃能力を保有することを決定しました。
憲法9条は完全に死んでしまったのでしょうか?

安保法制による集団的自衛権の容認とともに、自国が攻撃されなくても武力を行使し、敵国内の基地を攻撃することもできるようになりました。

日本が単独で戦争することは考えられなくても、アメリカは世界中で軍事力を展開しています。いつでも戦争することを躊躇しない国です。

日米安保条約で日米が一体化していることを考えると、アメリカが攻撃された場合にも日本は自国への攻撃と捉えて敵基地への反撃を行うことになるでしょう。
そんなアメリカと一体で行動すれば、日本はアメリカの戦争に巻き込まれてしまいます。

今までは憲法9条で日本は武力行使をしないと決めていました。
だから、アメリカからの戦争協力の要請があってもNOと言えました。
私たちは戦争による被害を免れていたのです。
今後はNOと言えなくなるでしょう。


たとえば台湾有事。ひとたび衝突が起これば、日本は南西諸島を中心に直接的な被害を受ける可能性があります。
しかし、アメリカは太平洋の遙か向こう。直接の被害は受けません。
自衛隊がアメリカ軍の肩代わりをすることになるかもしれません。
アメリカと同じように行動していては、日本の安全は守られるはずがありません。


本来日本の強みは軍事力の行使ではなく、平和外交にあったはず。
中国との対話の努力も十分せず、再び東アジアで戦争を始めるつもりでしょうか。



日本は「普通の国」になりたいのでしょうか。

それは、日本の「平和主義」というアイデンティティを捨てることではないのでしょうか。


執筆者、ゆこりん

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