呼吸法 其の3 「呼吸法は独りでできるエネルギーワーク」
今年の4月から、あるヨガ講師の方から呼吸法を学んでいます。プラクティスも自分なりに頑張っているおかげか、最初なかなかコツが掴めずうまくできなかった完全呼吸法も楽にできるようになってきた。
それに伴って瞑想そのものも質もずいぶん変わってきた気がします。講座は4月から9月までの半年間ですが、講座自体は月一の5回。今は夏休みです。
そもそもなぜわたしが呼吸法を学ぼうと思ったかと言えば、瞑想しているときわたしたちは唯一「今」を感じることのできる「呼吸」に意識を向けるわけですが、がしかし、そもそも呼吸とはなんぞや?とふと思ったわけで、呼吸することで、生命を維持すること以外に何があるんだろうとその辺のところを知りたかったわけです。
学びはじめて4ヶ月目になりますが、送られてきた講座のアーカイブ動画も見ながら日々プラクティスを行なっていく中で気づいたことは、呼吸法はエネルギーワークのひとつであると言うこと。それもかなり人間の身体の状態に大きく影響を及ぼすエネルギーであると言うことです。
そんなこと、人は呼吸しなければ死んでしまうから当たり前じゃないかと思われるかもしれませんが、そんな短絡的なことではなく、人が病に罹るとき、その大抵は過緊張(ストレス)によるところが多く、その緊張を緩めることができるもののひとつとしてあげられるのが「呼吸法」です。呼吸をコントロールできるようになると、心や身体、ひいては生命をも司ることができると言うことです。
「エネルギーワーク」と言うと、概して目に見えない力で人を癒すことのできるものを指し、ヒーリングやアチューメントに代表されるようなものからリーディング、チャネリング、プロテクション、浄化に至るまで様々ですが、おそらくこれらを受けるためには、それを他人に施す能力・スキルを持った人の力を借りなければできないものです。普通の人では、たとえ潜在的に能力があったとしても、その能力自体を開花しなけばできません。
対して、呼吸法は、独りでもできます。特別な能力は要りません。息を吸う・息を吐くことさえ知っていればあとはやり方を身につけていけば誰でもがワークできます。
実はここが大きく違います。
そして呼吸法の不思議のひとつに、プラクティスをしていけばいくほどに、身体の方が自然と覚えてきてくれて、その場その場で適した呼吸を身体の方が勝手に行なってくれるようになるようです。人間の体の素晴らしさです。
ここで呼吸法のメリットをいくつかあげておきます。
自律神経が整う
ゆっくりとした深い呼吸では、副交感神経が働きリラックスすると同時に免疫機能が高まってきます。そして自然治癒力も上がります。
逆に強く速い呼吸では交感神経が働き心身に活発な活動を促します。
この2つの呼吸法を繰り返し実践していくことで自律神経を調整する力をつけていくことが可能になります。よって、次第に身体のバランスが整っていくことになるのです。
内臓マッサージ効果
横隔膜を働かせる深い呼吸で内臓をマッサージする効果が得られます。それによって内臓の血流が良くなり、デトックス効果が高まります。また深い呼吸をすると、脳や臓器、筋肉に至るまで全身に酸素が行き渡り身体がリフレッシュしていきます。
普段の心の状態が良くなる
体・心・呼吸は密接につながり合っています。
体の具合が悪ければ呼吸は浅くなり、心も落ちていきます。ゆっくり深い呼吸をすれば、心が穏やかになり、体も元気を取り戻します。
意識的に呼吸法を繰り返し行い、普段の呼吸の質が良くなってくると自然に、穏やかで安定した調和のとれた心の状態を保つことができるようになり、自信もついてきます。
また、気の巡りも良くなってくるので、長生き・若返りの効果もあるようです。
瞑想の質があがる
わたしは瞑想から呼吸法に行き着いたのでどうしてもこれは書いておきたい。
いきなり坐るのではなく、ある程度呼吸を整え、身体のバランスを整えた上で瞑想すると、俄然瞑想の質があがります。
そのひとつに雑念が入って来なくなります。まったく入って来なくなるわけではないですが、その頻度・量が圧倒的に少ないのを実感しています。
瞑想中の集中力も高まり、五感が研ぎ澄まされるような感覚を得ます。
ちなみに呼吸法はヨガ用語でいうと「プラーナヤーマ」。
プラーナは「気・生命エネルギー」、ヤーマは「操作・制御・気遣い」と言う意味で、日本語だとプラーナヤーマは「調気法」。
呼吸法=調気法。なるほど、しっくりきますね。
呼吸法の話、少し続きます。