コーヒー値上がりに関して(2021.08.29)
Yahooニュース等でも取り上げられていますが、コーヒーの原料価格が上昇しており、これに伴い各社値上げを発表しております。理由に関しては過去の投稿内容をご覧いただければと思いますが、現在の状況についてお話します。
現在の相場(2021.08.29)
ブラジルでの霜害を発端に急上昇したコーヒー相場(アラビカ)は200¢まで急上昇し、170¢台まで急落したもののブラジルでの来年度の減産見込みから徐々に相場価格が上がっています。
霜の被害状況の全貌は見えておらず、霜被害が大きい地域はスルデミナス、セラード、モジアナの順に多いようで、被害の大きい農園は向こう2,3年まで影響がある(生産量が落ちる)とのことです。来年度の収穫量への影響を5~10%(400万~600万袋/60kg)と見込んでいる機関もあれば、ブラジルの農業相は18~20%に及ぶ可能性もあると発表しており、まだまだ被害状況の結論を出すには時期尚早としています。これらの懸念材料から相場は上昇を続けております・・・。
おわりに
私も過去に生豆商社に勤務していた身ではありますが、このように急騰している最中は「いつまでに下がります」ということはひじょ~に言いづらいです。私の経験では5年に1回ほどのペースで相場価格は急騰し、1年半ほどかけて少しずつ下落し、3年ほど落ち着くといった間隔なのですが、これまで相場が急上昇したときの要因として「ブラジルの霜害」を体験したことがないので、全く先が読めないのが今の状況です。コーヒー愛飲者の方はしばらくは購入価格が高くなると思いますので、財布のヒモをある程度しめる必要性があるかもしれませんね。。。