四六時中ワンダーなその人
大切な人であればある程、語れないものなのかな。今までに何度も話そうとした。note上でも、『その人』についていつか話したいと思っているが、なかなか勇気が出ないし、語る気になれない。『その人』というのは、今は亡きミュージシャン。
本当の美とは人を黙らせるものであります。
- 三島由紀夫 -
ゆっきーに言わせればこういうことなんだ。
『その人』は美しくて。
語れないというより、黙らせるのだ。
たしかに。
体には大小600を超える筋肉が存在、
50〜75パーセントは水、
60兆個の細胞でできていると言われているが、
私は、61兆個の細胞でできているのかも。
60兆+1兆の『その人』の細胞が私を左右する。
迷った時、
悲しい時、
嬉しい時、
微笑みたい時、
誰かと何かに落ちるときがあったりなんかしても、日常に肌が触れ合うことがあったりなんか、手のぬくもり、温度感、瞳、言葉、文章、語尾なんか、相手の中に『その人』を見る。
私にある1兆もの細胞『その人』が重ねてくる。
分かったことは、大抵の人に、『その人』が眠っていること。1000個の細胞で存在していることが私調べで分かった感じだ。
日常の中にある些細なことを見つけるか見つけないか。多分、noteにいる人たちは、見つける人で。その気付き、すごくない⁈って独り言コトコト夜な夜な煮込んでる。よって、それが私が言う1000個の細胞かな。
『その人』その人、ばかり言って悪いけど、
話しは続くよ。(途中退出勿論自由)
『その人』が私の1兆の細胞になってから、
かるーく20年以上は経過していて、
不思議なことは何度と起きている。
虫や生物になって目の前に現れてくれたり、
線香のモクモクで天気変えてくる。
風が吹いてね、ふふふ、っていつも思うよ。
想えばつながる、ってこういうことなんだって。
とくに悲しい時は、
『その人』彼の細胞が解決してくる。
すごく、すごく、
安らかな気持ちになるという。
悲しみよ、こんにちはありがとうさようなら。
また、来ていいからね?
となる。
来るもの拒まず、去るもの追わず。
彼は、なかなか認められなかった人で、
でも、認めてもらうことを望んでもいなく、
繊細でピュアで..厳しい。
優しいからこそ厳しいのだ。
例えば、その厳しさは誰が見ても筋トレしてないよね、なんだけど。彼の趣味は半分筋トレでした。その声を出すための。予定不調和を楽しみ、能力をUPさせる。事後はハンパない脱力感だったことでしょう。
生活の一部を切り取り、それがずっと続いてく。
結論めいていないし、
結論を求めるわけでもない。
そういう音楽家で詩人で普通じゃない普通の人でした。下北沢のファースキッチンによくいるよ、がファンの間で。中じゃなく外にね、って。
何より彼は彼女を一番愛していた。
2人が笑ってる写真が可愛すぎて大好き。
その写真がお墓にあるのです。
勝るものなし〜って独り言ブツブツ線香の中。
亡くなった衝撃と、私の地元にお墓を構えるという奇跡(と呼ばせて)から何十年と..。彼は私の中で生き続けています。昔も今もこれからも。
タイトル画の写真。
丘の上にあるお墓に向かう途中、
見上げれば光を差してくれる。
日常こそがドラマチックで、
四六時中ワンダーに連れてく。
彼から教わったことが1兆の細胞になり、
私の血液を巡らせる。
日常のなんでもない一部分の愛しさ。
日が暮れそうな時の嬉しいような悲しいような、
なんとも言えない心を揺さぶる感じが一番の宝物。美しいものを見ると黙るよね、の瞬間。景色も人も。黙らせてくるというのかな。
1兆と1000個の感情のグラデーション
きれいだよね。
みてみたいな。
みんなの色使いはどんなかな。
いつか、時が経て、
『その人』が彼が、誰なのか話せたらいいな。
黙ってるだけが美じゃないのよ、ゆっきー。
本当の美とは人を語らせるものであります。
─あんず─