「あなたの宗教は何ですか?」〜新しい教育を創る〜
青年海外協力隊でケニアに行っていたときに聞かれました。
「あなたの宗教は何ですか?」
日本人はかなり戸惑う質問だと思います。
ケニアの人は、イスラム教やキリスト教の人が多く、週末になると協会から歌や音楽が鳴り響いていました。
バスにも、急に神父さんらしき人が乗ってきて、聖書を大声で読んでいる姿を頻繁に見ていました。
協力隊でも、派遣前訓練で「宗教」について学んでいました。
そこで、よく聞かれる質問として、日本人の宗教があげられていました。
日本人の宗教は、とても独特なので外国人に説明することは難しいです。
日本人自身も意識していないため、言語化して伝える機会もありません。
世界でも広く認知されているキリスト教やイスラム教、仏教だったら説明不要でみんなから納得してもらえます。
でも、日本人の宗教は難しい…
そんな日本人の宗教観をこれからの世界で生きる子どもたちに伝えるべく、記したいと思います。
1.宗教って?
宗教と聞くと難しい印象や危険な印象、怪しい印象を抱く人が日本人には多いかもしれません。
しかし、世界的には
「あなたの宗教は何ですか?」
と聞かれることがあるように、その人を理解するうえでとても大事なことです。
文化や考え方の背景にある思想が宗教に基づくことが多いからです。
以前、日本人が所属するサッカーチームが優勝し、シャンパンファイトをするシーンが映されました。
その日本人がビール瓶のようなものをチームメイトに渡そうとして、一言二言交わしたあと、その瓶をその選手から遠ざけるというシーンでした。
実は、その選手はイスラム教徒であり、アルコールが飲めないという事情があったそうです。
それを即座に理解し尊重した日本人サッカー選手は、素晴らしい行いだと言われました。
キリスト教徒が大切にすることを知ったり、イスラム教徒の習慣や文化を受け入れることは、人間関係を築く上でとても重要なことです。
その他にもたくさんの宗教があり、それぞれの人は自分の教えを大切にしています。
外国人と関わることで宗教について考えさせられました。
2.独特すぎる日本人
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