節約について考えるのは“自分の生き方を振り返ること”
3月のクレカの明細が9万を超えてました。
春先って何かと出費が多くありませんか?
「よっしゃ春だー!!」と思ったら色々なものが欲しくなり、服を新調したり美容院でオシャレな髪型にしたり。おそらくその勢いで9万超えました。低賃金なのに。
クレカの明細って、何度見ても使った覚えのある項目しかなくて頭抱えますね。
節約をしていたつもりではありました。
家計簿に記入したりレシートを取っておいたり…でもそれだけじゃ節約に繋がりませんでした。
記録しても「これくらい使ってたんだな」くらいの気持ちにしかなりません。結局、「欲しいなら買ってしまえ!」の勢いは変わらずだったので出費はかさむ一方でした。
もう少し節約の意識を高めようと思い立ち、節約についての本を探しました。
そのとき、パッと目についた本がこちらです。
勝手なイメージですが、節約やお金に関する情報を発信している著書はなんだがギラついたものが多いイメージがあります。あれをするな!これをしろ!みたいな。
お金関連の書籍はどうも根性論が多く、タイトルだけで目を逸らしてしまいます。
私は無駄に頑張ることが好きではないので、このような本を探し求めていました。
この本なら私でも受け入れられると思い、手に取ってみました。
節約について学ぼうと思ったら、自分の人生を振り返ることになった
『低コスト生活』は思っていた内容と違いました。もちろんいい意味で。
節約術が書かれた本ではなく、本来の自分を見つめ直すきっかけになる内容でした。
こちらがこの本の最大のポイントにあたります。
自分のやりたいことをどれだけコストをかけずにできるのかを考え直すきっかけになると思います。
そして、なぜお金をたくさん使ってしまうのかを、現代社会とともに考察された内容になっていて、とても頷きながら読み進めました。
この辺り、思い当たるなぁと感じた箇所を以下3点にまとめました。
1.頑張れば暮らしが良くなる教
もしかしたら、私も入信してしまっているのかもしれないと思い始めています。
今年度から残業が始まり、収入を増やすチャンスがやってきました。
私はとにかくお金が欲しくて、必死に残業をしています。
でも残業で身体がぐったりしてしまうし、メンタルの調子も悪くなった気がします。そういう時に解決しようとなると、お金に頼ってしまいます。
コンビニのスイーツ、ちょっといい外食、ショッピング等…
それらにはあまり手を出さないようにしていたものの、日々の疲労によって「自分にご褒美をあげられないとやってられない!」と思うのです。
頑張るのをヨシとする世の中だからこそ、余計に頑張らないことが難しく感じます。
残業すれば収入は増えるけど、その分すり減った心身の回復のためのお金は減ってしまうことに気づきました。
これからは、もう少し自分の体調をよく見て残業しようと改めました。
2.生きていくだけでお金が減っていく不安
SNSが主流になってから、他人のあらゆる価値観に触れる機会が多くなりました。
成功してる人が発信する内容が全て正解であるように聞こえるし、影響力のある人が紹介する商品はいいものに見える。
「自分」の意思で買ったものって実は少ないかもしれません。
SNSの流行り(いわゆるバズリ)や口コミが即座に耳に入り、流行ってるから買おう、になっている気がするのです。
情報を見る頻度を減らすだけでも、無駄遣いは格段に減らせると思います。
3.イケてるっぽい風を吹かせてくる人たち
2と内容は少し被ってしまいますが、これが一番厄介で思い当たる点でした。
周囲の人だけでなく、イケてるっぽい風を吹かしてくる存在はSNSでたくさん見かけるようになってしまいました。
これは私の失敗談です。20代前半の頃「オシャレしてキレイなオフィスでバリバリ働く」が正解に見えてしまい、webデザイナーのスクールに通い始めました。
本気でwebデザイナーになりたい訳ではなく、ただオシャレな自分になりたかった思いで始めました。結局、本気になれずダラダラ通った結果退会。
結局、今の会社はほとんどストレスが少なく働けていることに気づいたので今でも勤務しています。
もしwebデザイナーになったとしてもこの“イケてるっぽい風を吹かせてくる人たち”に揉まれて自分を保てないような気がしています。そう考えると、断然今のままで充分でした。
自分に正直になることが低コストで生きる秘訣
自分主体ではなく、世間や周りの声に従ってしまうことが出費に繋がることに気づきました。自分の声に従ってみれば、自分の欲しいものは大体そこまで高価である必要はありません。
私の場合、のんびりと心豊かに暮らせればそれでいいのです。
著者のかぜのたみさんのような暮らしには、正直遠いです。
「同じように暮らせたらどれだけ幸せだろうな」と思いましたが、まだまだ会社員暮らしから抜け出せない現状です。
「長い時間をかけてでも、自分の納得のいく暮らしがしたい」
その決意の一歩となる本でした。