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雨後のキクラゲ

昨日の豪雨は、すごかった。(らしい)
いつもキクラゲをとりに行く山はどうなったかと、様子を見に行った。
先日行った時には、崖の崩れやすいところはあらかた崩れてしまった後だったし、そんなに危険はなさそうだ。
無理だと思ったら諦めて帰ってくればいい。

山の急傾斜をバイクで上がっていく途中の舗装道路には、枯葉や土砂が流れた跡がついている。
すぐ裏手が山なので、ここいらに住んでいる方々は、生きた心地もなく、目の前の道路が濁流で川になる景色を見ていたのだろう。
昨日から一変して、すっかり晴れ上がった今日、家の前の道路を掃除している人が何人もいた。

登山道の手前の広場にバイクを停めて、そこから徒歩で山に入る。
落ち葉とその下の腐葉土の層が流されて、林の中は、掃き清めたようにすっきりしている。
先日、竹林の中で、丸くて白いスッポンダケの幼菌を見つけたのだが、そのあたりの地面も剥き出しになっている。

ピンポン玉サイズの幼菌
割るとこうなっていた

地面から生えるタイプのキノコは、諦めた方が良さそうだ。
倒木や、立ち枯れしている木を丁寧に見ていくと、予想通りキクラゲがわんさか生えていた。

最高だったのは、折れた竹の節に溜まった雨水も一気に流されて、そこに沸いていたボウフラもいなくなり、山から蚊がいなくなっていたことだ。
これで、耳元に「プーン」と甲高い嫌な音を立てて寄ってくるアイツらともオサラバだ。
山が少し快適になった。

キクラゲを持ち帰って計ったら1.2kgあった。
豊漁だ。
明日の朝、新鮮で美味しそうなものだけ食べて、あとは干して保存しよう。

相変わらず、食べられるキノコはキクラゲにしか出会えていないが、あのコリコリ食感を脳内に再生するだけで幸せを感じる。
それが、しばらくは本物を食べられるのだ。
これが天国でなければ、なんだろう?
嬉しい。

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はんだあゆみ
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